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unlimited  作者: 轟号剛


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33/63

炎魔

「俺も数分だけウィンドの風神と同じ領域の力を使うことができるんだ」


フレイはアクアに自身の秘策を説明する。


「なるほどな、その数分はお前とウィンドが互角の力となるということか」


「そうだ、俺が隙を作るからアクアが仕留めてくれ」


フレイが説明している間にウィンドの周囲には風が集まって来ていた。


暴嵐(ボウラン)怪鳥(カイチョウ)


再び風で作られた巨大な鳥が現れる。


「来たか。アクア準備しろ!」


フレイはアクアから離れて怪鳥に向かって飛んでゆく。


体が炎で燃え上がると炎が広がり魔人の姿が炎で作られる。


「炎魔」


炎で作られた魔人は5メートルほどの全長でその中心にフレイはいる。


獄炎(ゴクエン)狂虎(キョウコ)


怪鳥と同じ大きさの炎で作られた虎が現れると怪鳥とぶつかり合い凄まじい衝撃の余波を発生させながらお互いに相殺する。


「なに?お前も使えたのか、、」


ウィンドは驚愕の表情を浮かべながら、フレイに向けて鎌鼬を放つ。


「お前やボルトさんを驚かせたくて黙っていたんだが、まさかこんな所でお披露目することになるとはな」


フレイは魔人の拳で鎌鼬を防ぐと苦笑いをしながら炎の玉を放って牽制する。


ウィンドは向かってくる炎の玉を右手に持つ白い手拭いで弾き飛ばす。


「おもしれーじゃねーか!!前からお前とは決着をつけようと思っていたんだ!」


暴嵐(ボウラン)乱風(ランプ)


白い手拭いを激しく振ると数多の鎌鼬がフレイに襲いかかる。


獄炎(ゴクエン)魔人(デーモン)(アンガー)り」


魔人が両手の手首を合わせると手の中に炎が溢れると、ウィンドに向けて放つ。


数多の鎌鼬と炎はぶつかり合うと衝撃を残して消え去る。


「まだまだいくぞ!」


「暴ら」


ウィンドが手拭いを持ち上げて振り下ろそうとするタイミングで右手に水の玉が当たり手拭いを手放してしまう。


「お楽しみ中に悪いが、私を忘れないでもらいたいね」


ウィンドの背後でアクアが指先から水の玉を放っていたようだ。


すぐさまウィンドは手放した手拭いを掴みに行くが、炎の壁が現れて阻まれてしまう。


獄炎(ゴクエン)魔人(デーモン)燃拳(ホットフィスト)


手拭いを手放してしまったウィンドに魔人の拳が向かってくる。


「舐めんな!!」


「風の加護」


ウィンドは風を纏ってフレイの攻撃を防ぐが、魔人の拳は風の防御を突き破りウィンドを燃やし尽くす。


「がぁぁぁぁ!!」


力を振り絞り風を起こし自身を包む炎を消し去る。


いつのまにか体に刻まれていた刺青も消えている。


「はぁはぁはぁ、かなり今のは、、聞いたぜ、」


ウィンドは全身が焼けてしまっており、痛々しい姿となっているが何とか空を飛んだ状態を保っている。


そして自身を燃やしたフレイに目線を移すとフレイが出していた炎の魔人は消え去り、フレイ自身も白目を剥きながら空中から落下している。


「ハッハッハ!!時間切れか?俺の勝ちだ!!!」


ウィンドはフレイが気絶した事を確認し、勝利を確信したようだ。


「だから、私がいる事を忘れすぎなんだよ!」


アクアの声が聞こえるとウィンドの腹部が背後から水の剣で貫かれていた。


「グフッ、、チッ、やっぱり強えーなお前ら。だがボルトさんの所には行かせねーぞ!」


ウィンドは最後の力を振り絞って後ろに振り向くとアクアの口元に手を当てる。


「風の恐怖」


アクアは反撃をする力がウィンドに残っている事に気づけず、攻撃を避けることができなかった。


しかし、同時に水の剣で再びウィンドを切り裂くと限界が来たのかウィンドは地面に落下していく。


「うぅ、ぁ...」


アクアは突如息ができなくなってしまったようで、首に手を当てながら能力の制御が出来ず落下してしまう。


フレイ、アクア、ウィンドの三人全員が気絶したことによりこの戦場での戦いは終わりを迎えることになった。


---


「お帰りなさい、ヒロさんとの将棋はどうだった?」


チェスが家の玄関に入るとリルが出迎えてくれる。


二人とも若く20代くらいである。


「1勝3敗だったよ。アイツは考える時間が無限にあるから強いよ」


「そっか、でもヒロさん相手に一勝できるチェスが凄いわ」


チェスは玄関で靴を脱ぐとリルから着替えが渡される。


「帰って来て早々で悪いけど、今度は私と付き合って貰うわよ」


「頭を使った後に今度は体も動かすのか、、」


リルが笑顔で圧をかけるとチェスは苦笑いをしながら着替え始める。


「言っておきますけど今回もあなた自身がやるんですからね」


「私よりもクイーンやナイトの方が強いから練習になると思うぞ」


ハンマーを手にするリルを目にチェスはまだ抵抗を試みている。


「毎回彼女達に助けてもらえると思わない方が良いわよ。いつかあなた自身が戦わないといけない時の為に練習しておかないと」


真剣な表情で話すリルを見てチェスはそれ以上何も言わなかった。


-


二人は庭に出るとお互いの武器を抱えて戦いの準備をする。


「じゃぁいくわよ!」


リルが回転をしながらハンマーを振り回してチェスに向かってゆく。


それに対してチェスは槍を地面に刺して体を宙に浮かせると向かってくるハンマーを避けて、空中から槍をリル目掛けて刺しにいく。


槌地割(ハンマーバースト)


リルは振り回していたハンマーを地面に当てると地面が割れて、地面の岩などが中を浮かぶチェスに当たり後退させる。


「はぁぁ!」


その隙をつきリルがハンマーを振り抜くと、チェスは槍を盾にして防ぐ。


しかし、腕力が強化されたリルの攻撃を防ぎきれずチェスは軽く吹き飛ばされる。


急いで体勢を立て直したチェスは槍で鋭い突きをリルに放つ。


「甘いわよ!」


リルは俊敏な動きで槍を躱すとハンマーを片手に持ち空いた手でチェスを弾き飛ばすと同時にハンマーを振り下ろす。


バランスを崩したチェスはなすすべは無く、ハンマーは顔の前で寸止めされる。


「今日も私の勝ちね」


リルはドヤ顔で、倒れるチェスを見下ろす。


「はぁ、まいったよ。リルは強いな」


チェスはリルから差し出された手を取って起き上がる。


「ふふ、流石にチェス自身には負けてらんないわよ」


「でも、いつかは一勝して見せるよ」


リルが砂のついたチェスの服を叩くとチェスは口角をあげながら宣言する。


---


「お主が生きている間に一勝もすることができなかったな」


チェスとリルはお互いに昔の思い出を振り返っていたようだ。


「今からでも遅くないわ。ビショップやルークを呼び戻しなさい」


「あやつらには邪魔が入らないように骨達を足止めしてもらわなければいかんからの」


過去に一勝もできなかったリルを相手にあくまで一人でチェスは戦うつもりのようだ。


「そう、それならもう止めないわ。私に殺されないでね」


リルがチェスに向かって駆け出すとチェスは槍を構えて迎えうつ準備をする。


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