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unlimited  作者: 轟号剛


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風神雷神

「ゴクウ、煙をくれ!」


ゴクウはマッスの言葉に頷きを返すと白い煙を手のひらから大量に出すとマッスの体に纏わせる。


「その煙はそこまで頑丈じゃねーからな。気をつけろ」


ゴクウは一言マッスに忠告するとマッスはボルトに向かって走り出す。


雷鳥(ライチョウ)


ボルトの周囲から雷でできた鳥が大量に作られるとマッスに向かって飛んでいく。


「転移」


鳥の進行方向に突然ナイフが現れると鳥達はナイフに当たって発散する。


その間にマッスはボルトに近づきアッパーをしかける。


雷纏(ライテン)


ボルトは全身に雷を纏うと凄まじい速さでマッスからのアッパーを避けてカウンターの一撃を腹部に放つ。


しかし、マッスはボルトの素早いカウンターを見えているようで煙を纏っている手でボルトの拳を押さえつける。


「流石の反応だ」


ボルトは自身の動きについてきたマッスを称賛する。


「そっちこそ」


マッスは短く返事をすると拳を突き出してボルトから距離を取る。


すると突然ボルトの後方に黒玉が現れ、一瞬で煙が拡散してボルトを包み込む。


「このまま潰れろ!」


メタがゴクウから黒玉を受け取りボルトの後方に転移させたようだ。


ボルトを包み込んだ黒煙は徐々に圧縮していき中にいるボルトを潰そうとする。


「嘘でしょ」


だが、黒煙から電気が漏れてきており次の瞬間大きな音と共に黒煙は吹き飛び球体状の雷の中心にいるボルトが現れる。


雷神(ライジン)


ボルトの容姿は変化し、背中には円状に雷が流れており等間隔で太鼓のようなものが配置されている。


首元には緑色の手拭いが巻かれており、両手にはダンベルのようなものが握られている。


「こっからが本番ってことかよ!」


ゴクウは冷や汗をかきながら手に持つ棒をボルトに向けて警戒する。


気がつけば雲が上空に集まっておりゴロゴロと雷を含んでいるような音を出している。


轟雷(ゴウライ)(サバキ)


ボルトが手に持つダンベルで背中の太鼓を思い切り叩くと上空の雲から勢いよく三人に向かって雷が落ちていく。


「これはヤベェ!!お前ら俺に近寄れ!」


ゴクウは大声で呼びながら腰から黒玉を三つ取ると上空に向かって投げる。


「黒煙・壁」


ゴクウ達の上空に分厚い黒煙でできた壁が作られて雷を防ぐ。


雷と黒煙がぶつかると黒煙は一瞬で消え去るが黒煙の範囲外には雷が落ちてきて周りの木々を消し去ってしまう。


「マッ、マジかよ」


あまりの威力にマッス達は呆然としてしまったようだ。


「散るのよ!一箇所に固まっていたら危ないわ!」


メタの言葉と共に三人は離れる。


「また今のをやられちゃ敵わねぇ、援護してくれ!」


ゴクウとメタに対して声をかけるとマッスはボルトに向かって走り出す。


「転移」


メタが手を向けるとボルトの周囲に四つの黒玉が現れる。


「黒煙・針」


それぞれの黒玉は瞬時に大きな一本の針になってボルトを中心に展開されている球体状の雷と衝突する。


すると四つの黒煙は消え去るが球体状の雷を消すことに成功し、ボルトに近づくことができるようになる。


「オラァァ」


白い煙を纏ったマッスはボルトの近くまで来ると地面を思い切り蹴る。


ボルトの隣を一瞬で通り過ぎると背後をとりボルトの頭目掛けて殴りかかる。


「遅い」


マッスがボルトを殴ると残像のようにボルトは消えてマッスの真上から声が聞こえる。


轟雷(ゴウライ)(ショウ)


ボルトは手に持つダンベルをマッスの胸元にぶつけるとマッスの胸元に凄まじい電気の衝撃が走り勢いよく吹き飛ばす。


マッスの体はいくつもの木々を倒しても止まることなく遠くまで飛んでいってしまう。


「マッス!」


メタは心配そうな声をあげてマッスの飛ばされた方向に目を移す。


「この怪物が」


ゴクウは誰にも聞こえない声で呟く。


-


「さっさとお前らを倒してボルトさんのところに行かないといけないんだ。出し惜しみ無しでいくぞ」


ウィンド、アクア、フレイの三人は空中でぶつかり合いをしていたが、ウィンドが二人を弾き飛ばして距離を取ると両手の掌を合わせる。


風神(フウジン)


風がウィンドの周りを囲んでいくと、ウィンドの姿が変わっていく。


右手には白い手拭いが握られており、体には黒と白の模様の刺青が入っているようだ。


「お前らはここまでの領域まで来れてないからな。すぐに決着がつくだろ」


ウィンドは手に持つ手拭いをフレイに向かって振る。


暴嵐(ボウラン)鎌鼬(カマイタチ)


手拭いから鋭い風が発射されフレイに向かって飛んでいく。


「なっ、早い」


フレイは両腕に炎を纏わせてガード体勢を取る。


水切(ミズキリ)


アクアは掌に水を生み出して握るとにウィンドの生み出した鎌鼬に向かって投げる。


鎌鼬と水がぶつかると少し鎌鼬が止まるが水を弾き飛ばしてフレイの腕へと衝突する。


「ぐおぉぉぉ!」


フレイは両足からも炎を噴射して踏ん張るがあまりの威力に吹き飛んでしまう。


「フレイ!」


アクアはフレイが吹き飛ばされた方向に目を向けるとフレイは片手を挙げて大丈夫と伝えてくる。


「ふっ、体を真っ二つにするつもりだったが頑丈だな」


ウィンドは笑いながら手拭いを何度もフレイに向けて振っていくつもの鎌鼬を生み出す。


フレイは炎を噴射して避けていくが、避けきれず何発か体を掠めてしまっている。


「やめろ!」


フレイに向けて手拭いを振るウィンドに対してアクアは水の剣を刺しにいく。


ウィンドはアクアの動きを読んでいたようで、アクアの腕を掴むとフレイのいる場所へと投げると、フレイはアクアを受け止めるが勢いに負けてしまい二人して地面に衝突する。


暴嵐(ボウラン)怪鳥(カイチョウ)


ウィンドの手拭いが振られると風でできた巨大な鳥が現れアクアとフレイに向かってゆく。


「水竜」「炎虎」


アクアとフレイも同時に能力を使い、水竜と炎虎は怪鳥に向かって突っ込んでいく。


怪鳥は足で水竜を切り裂いた後に嘴を炎虎の背中に突き刺し二人の能力を消し去るとその勢いのままアクアとフレイの元へと進んでいく。


「行くぞアクア!」


フレイは隣に立つアクアに檄を飛ばすとフレイの拳が赤く染め上がる。


「分かってる、死ぬ気でやれよ!」


アクアも手に水でできた剣を握ると二人は怪鳥に向かって飛び上がり、拳と剣を怪鳥の嘴にぶつける。


「「うぉぉぉ!!」」


二人をかなりの衝撃が襲うが負けることなく拳と剣をそれぞれ振り抜く。


すると風で作られた怪鳥は消え去るがその場に突風が吹き二人は後退する。


「おい、このままだとジリ貧だぞ!」


アクアは肩で息をしており体力的にも限界が近いようだ。


「俺に秘策がある」


フレイには何か考えがあるようでその言葉にアクアは驚いた表情を見せる。


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