表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
unlimited  作者: 轟号剛


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/63

宝玉奪還戦

ヒエンが現れてから半日経過し、皆が寝静まった頃四人は超能隊本部の前に現れていた。


「ボルト兄さん、本当にやるのね」


ボニーは真面目な顔でボルトに問いかける。


「あぁ、俺には帝国の方が性に合っているようだ。お前らは付いてこなくて良かったんだぞ」


ボルトは後ろを振り返ると三人の顔を順に見ていく。


「師匠が行く場所ならどこでもついていきますよ!」


ウィンドは真っ直ぐな目でボルトを見つめ返す。


「私の心は既にボルトさんと共にあります」


サイコはとろけ切った目をボルトに向けているが、その言葉には確固たる意思がある。


「ただ一人の兄弟だからね。放っとく訳にも行かないよ。それに帝国に私たちが行けば同盟も組めるかもだしね」


ボニーは呆れた表情をしているが、ボルトを見つめるその目は優しさが見える。


「そうか」


短くボルトは一言だけ溢すが、口角は少しだけ上がっていた。


「封印の宝玉は地下3階の最奥の牢屋に保管されている。今日の見張り番の担当はちょうど俺とボニーだったから見張りはいない。取ったらすぐさま帝国に出発だ」


ボルトは超能隊本部に入る前にこれからの流れを三人に説明する。


「「「了解!」」」


三人は同時に返事をすると四人は超能隊本部に入っていく。


本部の中を入ると部屋には誰もいないが、2階の扉の奥に超能隊の長が寝泊まりしている。


四人は気付かれないように気配を消しながら地下への階段に辿り着くと階段を降りていく。


地下3階まで降りていくと四人の目には奥で淡い光を放つ宝玉が見えてくる。


宝玉は強固な牢で守られているが、ウィンドが手を向けると鋭いナイフで斬られたかのように牢は破られる。


封印の宝玉は拳ほどの大きさで透き通った青色の玉である。


「よし、すぐに引き上げるぞ」


ボルトが封印の宝玉を手に取ると四人はすぐさま階段を登る。


「何だか嫌な予感がするわ」


ボニーは階段を登り外に出る入り口がある部屋に辿り着くと冷や汗をかき始める。


「まさか本当にお前らが裏切るとはな」


四人は本部の入り口から外に出ると超能隊が集結しており、チェスが四人に向けて言葉をかける。


「なっ、どうして!?」


ウィンドは動揺を隠しきれていない様子だ。


「お前らが海岸で帝国の王と話しているのをスーザンさんが見ていたんだ」


ウィンドの問いかけに対してブレイクが回答する。


「大人しく宝玉を渡しなさい。そうすればまだ罪にはならないわ」


メタは悲しそうな表情をしながら、四人に話しかける。


「三人とも合図と共に散れ。あいつらを撒いて帝国で合流するぞ」


ボルトは後ろに立つ三人に小声で話す。


「おい、あいつら逃げるつもりだ!」


マッスはボルトの声を聞き取ったようで四人に突っ込んでくる。


「行くぞ!」


ボルトが大声をあげると四人は別々の方向に散っていく。


「チッ、誰が宝玉を持っているかわからない以上全員を追うしかねぇ。俺らはボルトを追うぞ!」


ゴクウはメタとマッスの二人を白い煙の上に乗せると空を飛んで移動するボルトを追いかける。


「私たちはウィンドを追うわよ。同じチームとしてここで止めないと。行くわよフレイ!」


アクアは自身の足元に水を集めるとジェット噴射の勢いでウィンドの後を追う。フレイは終始渋い顔をしており、まだ迷いがあるようだが足元に炎を灯してアクアの後をついて行く。


「私はボニーを追うとしようか。あやつの元には私の妻が恐らくおるからな」


「ビショップ」


チェスは悲しそうな表情を浮かべながら手を前に出すと、地面から翼の生えた全身に赤い鎧を身に纏う騎士が膝をついた体勢で現れる。頭には左右対象に羽がついており胸元が若干膨らんでいることから女性であることがわかる。


「ボニーの元へ」


チェスは目の前に立つビショップと呼ばれた騎士に向かって一言伝えると、ビショップはチェスを背中に乗せて羽ばたいてボニーを追いかける。


「じゃぁ、私はサイコを追うとしよう。相性は結構悪いがしょうがないか」


最後に残ったブレイクはサイコが走っていった方角へと走り出す。


-


雷を纏って空を飛んでいくボルトの後ろを白い煙に乗るチーム・ホープの三人が追いかけている。


「三人だと追いつけねぇ!マッスとメタは地上から追いかけてくれ」


「いや、待ってく。うぁ!」


ゴクウはボルトとの距離が徐々に開いている現状を打破するためにマッスとメタが座っている煙の部分に穴を開けて二人を地上に落とす。


「転移」


メタは二人の落下地点に周辺にある草木を転送させて落下時の衝撃を抑えた。


「全くあいつはいつも急にやるんだから」


メタは乱れた髪を手で整えながらため息をつく。


「しょうがない、俺らも急いで後を追いかけるぞ!」


マッスはメタをおぶるとボルトとゴクウが飛んでいった方向へと走り出す。



「待ちやがれ!」


ゴクウは二人を降ろしたことでボルトとの飛行速度に差が無くなったが近づくことができていない状況だ。


(このまま森を抜けて海にでたとしたら海上でゴクウと戦うことになるか。だとしたら地上で三人を相手にした方がまだマシか)


ボルトは頭の中で現状を整理すると飛行速度を緩めて地上に降り立つ。


「しょうがない、相手をしてやる」


ボルトは体に纏っている雷を強めてゴクウに拳を構える。


「宝玉を渡す気はないんだな?」


ゴクウも煙の高度を下げて地上に降りると煙は散開する。


「悪いな、俺は帝国の方が性に合ってるんだ。そして宝玉は俺らがあっちで地位を得るために必要だからな。」


「お前らを殺してでも俺らは宝玉を持って行かせてもらう」


ボルトはゴクウに向けて殺気を放つと右手に雷を集中させる。


雷線(ライセン)


右手をゴクウに向けて振ると右手に溜まっていた雷がゴクウに向かって一直線に飛んでいく。


「全力でいくぞ」


黒煙(ブラックスモーク)(ウォール)


ゴクウは腰のベルトに付いている黒玉を手に取って前に投げると、黒玉から煙が大量に広がっていき大きな壁を形成する。


雷は壁に当たると音を立てて弾ける。


「頑丈だな」


ボルトは自身の雷を防ぎきった事に関心したようだ。


「この黒い煙はゴミを燃焼した時に出る有害な煙だからな。限りがある分、強固なんだよ」


ゴクウの腰に巻いてあるベルトには黒玉が沢山くっついておりその数は20個程ありそうだ。


黒煙(ブラックスモーク)(ニードル)


ゴクウは壁に使った黒煙を手元に引き寄せると複数の針を形成しボルトに向けて発射する。


雷放(ライホウ)


ボルトは自身の体に纏う雷を強くし前方に向けて放電する。


黒煙でできた針は雷に当たるとチリチリと音を立てて消えてしまう。


ボルトは攻撃を防ぐと雷の出力は下がっていく。


すると突然ボルトの頭上にハンマーが現れ勢いよく落ちていく。


「甘い」


ボルトは瞬時に後ろに下がってハンマーを避ける。


「やっと追いついた」


「こんな攻撃じゃ当たらないわよね」


ゴクウの後方にマッスとメタが到着しており、先ほどのハンマーはメタが転移させたようだ。


「俺の周囲3メートルは少量の電気が走っていてどんなものでも感知する。俺に不意打ちは効かないぞ」


ボルトは現れたマッスとメタに向けて挨拶がわりに雷を飛ばす。


「転移」


メタはポーチからナイフを日本取り出すと迫ってくる雷の前に転移させる。


雷はナイフに当たるとナイフは壊れてしまうが雷も発散する。


「さぁ、あの馬鹿野郎を止めないとな」


マッスは真っ直ぐな瞳をボルトに向けながら拳を付け合わせる。


「やってみろ」


ボルトが雷の出力を上げるとパチパチという音からゴロゴロという音に変わる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ