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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

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早速研修に取りかかろう

「私が手取り足取り教えて差し上げましょう。アマネル・マープ様直伝の素晴らしき修飾の数々、小娘も身を以て体感するとよいです。ふふふ……」

 世にもおぞましい笑みを浮かべて、クリクリはあたしの隣に来た。

「よ、よろしく頼む……」

「小娘は教え甲斐がありそうですね」

 いきなり大変そうだ。あたしもちょっとくらい、敬語の勉強してくるべきだったか。

「次に接客。接客が得意な道長さん」

「はい」

 知らない女子の店員がすっと前に出た。こいつはかなり笑顔が似合う女だ。

「よろしく頼む」

「みっちり教えてあげますよ」

 笑顔で言っているが、のオーラが溢れ出ている。こいつ、結構腹黒い奴なのか?

 営業スマイルを頑張ってみたが、奴の滲み出る黒さのせいで笑顔が引きつる。

「次に品出し、発注。これは阪中さかなかくんに頼もうかな」

「はい……店長がそうおっしゃるのなら」

 それって正社員がやることじゃないのか? バイトもやらされること多いんだな。

 あの優男もかなり不満げな顔をしながらあたしを睨み付ける。

「よろしくな」

「あなたと宜しくしたくありません。店長のご命令なので、仕方なくするんです」

 プーは命令したわけじゃないと思うが……こいつ、やっぱりプーの信者だ。プー教に入っているよ。尊敬と畏敬いけいだとわかってはいても、プー命って感じで、気持ち悪すぎる。

「最後に企画。これを一番成功させたい。ぼくが教えるから、黒江さんはアイディアを出して企画立案を成功させる。成功させるまで合格は出ないから」

「わかった」

「敬語で言うんですよ。かしこまりました。言ってください」

「か、かしこまりました」

「そうです。よくできましたね」

 クリクリはケラケラと笑って、拍手した。他の奴らも笑いながら拍手しやがる。こいつら、敬語が使えないあたしを馬鹿にしているな? まあ、当然だろうが……。

「うん。研修は今日一日で終わらせる。軽く自己紹介してもらおうかな」

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