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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

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道に迷ってしまったので

 無言の奴が後ろを付いて来ている。見たこともないし、見るからに怪しい奴だ。

 マスクかけてて、サングラスかけてて、真っ黒な服を着ている。不審者だな?

「おい……」

「…………」

「何か言えよ。気色悪い奴だな」

「……」

 こいつ、何も喋らないつもりか。声を上げずに、誰かわからないようにしている。

 なら、声を上げさせてみるか。

 あたしは大声で向こう側を差した。

「あっ、そこに美女のパンツ!」

「何っ!」

 よし、引っかかった。そんなもんあるわけないだろうに。美女のパンツがよっぽど欲しかったんだな。変な奴があちらを向いた隙に、あたしはささっと走って逃げていく。

「はっ……はっ……。撒いたか……?」

 適当にジグザグに走ってしまったために、ゲーセンとは違うところに来てしまった。

 見慣れない景色、繁華街……人がたくさんいて、どこだかわからないな。

 あたしをストーキングしようとするなんて、いい趣味してるな。そこだけは褒めてやる。

 でもどうやって元来た道を戻るか……誰かに道を尋ねるなんてこと、したことないしな。

 近くを通った気前のよさそうなババアに声をかける。

「おい」

「は?」

 顔を歪ませて、威圧的に返事をした。目の上のたんこぶでも見るかのように。

 あ、そうか。こういう時は下手に出ないと駄目なのか。面倒すぎる。

「悪いが、道を教えてくれないか」

「悪いと思うなら訊くな」

 そう言われると元も子もないんだが……。ババアはぶち切れてどこかへ行ってしまった。

 あたしの敬語力のなさがうかがえるようだ。これでどうやってこの難所を切り抜けるのか。

 もしかしたら、今日一日、このままかもしれないな……。

「ねーちゃん」

「なんだ……ナンデスカ」

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