素っ気ないプー
授業も終わり、昼食もいつも通り日和と朝華と一緒に取って、放課後が来た。
「プー。ちょっといいか」
休み時間もあったのに、あたしは未だにあのことを訊けずにいた。
今、訊こう。
「何……? そろそろ行かないと。道中で話しちゃいけない?」
「ここで話す」
「わかったよ。何?」
「お前……あたしの親に何か言ったか?」
「うん、言ったよ。それがどうかしたの?」
「……そうか……。あたしの親がいいように変わったからさ、それで昨日訊いてみたんだ。そしたら男の子に教えてもらったって言ってたから……お前かなって思って、確認がてら訊いてみた。何か、気に障ったか?」
「んん……? やけに気にするね。どうしたの」
プーがあたしの顔を覗くように見てきた。
「なんでもないぞ。お前に礼が言いたかっただけだ。ありがとな」
「どういたしまして。用件はそれだけ? だったら先行くよ」
プーは鞄を持って、あたしの横を通り過ぎていった。
こっちこそ、それだけ……? と問いたい気分だ。あまりにも素っ気ない。プーは元々そういう奴なのかもしれないが、もう少し話してくれてもいいんじゃないか?
なんか、ちょっと冷たくされているような……気が。
よそよそしいというか、距離があるというか……、赤の他人みたいな感じだ。
プーの正体はもう知っているし、もう少し信頼してくれてもいいんじゃないか。あたしだって、もうお前のことは大嫌いではなくなったし、お前もそうだと思っている。
やっぱり、もうすぐ国に帰るっていうあの台詞、本当だったのか……?
だからお前、急によそよそしい感じになったのか。どうなんだ。
あたしは日和と朝華に挨拶してから、バイト先に行くことにした。
トボトボと歩き、電柱にぶつかる。人にぶつかる。信号を無視する。
「…………」
「………………」




