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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

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素っ気ないプー


 授業も終わり、昼食もいつも通り日和と朝華と一緒に取って、放課後が来た。

「プー。ちょっといいか」

 休み時間もあったのに、あたしはいまだにあのことを訊けずにいた。

 今、訊こう。

「何……? そろそろ行かないと。道中で話しちゃいけない?」

「ここで話す」

「わかったよ。何?」

「お前……あたしの親に何か言ったか?」

「うん、言ったよ。それがどうかしたの?」

「……そうか……。あたしの親がいいように変わったからさ、それで昨日訊いてみたんだ。そしたら男の子に教えてもらったって言ってたから……お前かなって思って、確認がてら訊いてみた。何か、気に障ったか?」

「んん……? やけに気にするね。どうしたの」

 プーがあたしの顔を覗くように見てきた。

「なんでもないぞ。お前に礼が言いたかっただけだ。ありがとな」

「どういたしまして。用件はそれだけ? だったら先行くよ」

 プーは鞄を持って、あたしの横を通り過ぎていった。

 こっちこそ、それだけ……? と問いたい気分だ。あまりにも素っ気ない。プーは元々そういう奴なのかもしれないが、もう少し話してくれてもいいんじゃないか?

 なんか、ちょっと冷たくされているような……気が。

 よそよそしいというか、距離があるというか……、赤の他人みたいな感じだ。

 プーの正体はもう知っているし、もう少し信頼してくれてもいいんじゃないか。あたしだって、もうお前のことは大嫌いではなくなったし、お前もそうだと思っている。

 やっぱり、もうすぐ国に帰るっていうあの台詞、本当だったのか……?

 だからお前、急によそよそしい感じになったのか。どうなんだ。

 あたしは日和と朝華に挨拶してから、バイト先に行くことにした。

 トボトボと歩き、電柱にぶつかる。人にぶつかる。信号を無視する。

「…………」

「………………」

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