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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

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ちょっとずつでいい、変わっていければ

「あまねぷ……うん……」

「アマネプでもないよ……」

 プーの困ったような、諦めたような声が聞こえてくる。

「プー……プー……」

「寝息でぼくの変なあだ名を呼ばないで欲しいんだけど……」

「なんちゃって……」

 あたしはへへと笑ってやった。狸寝入りは成功したようだ。プーは呆れて物も言えない。

「……もう授業始まってるよ……」

「ん……? げ」

 あたしの机の前に古典の先公が立っていた。ちっさい男の先公だ。

「黒江……お前な」

 べしと机を叩かれた。でもビビらせるほど強くじゃなく、少し遠慮している感じがした。

 先公は怒気をはらんだ雰囲気を漂わせていた。

「悪い」

「教師に対してそれか……」

 ハァと溜息を吐く。何を言っても無駄な奴に向かって言う台詞を吐いた。

 敬語を学んだところで、実践していかなければ使えないからな。悪いが、少し待て。

「あたしが急に敬語使ったらキモいだろ」

「確かにそうだが……いや、べつにそんなことはないが」

 本音と建前を言うなんて、お前も正直者だな。そんなんでよく教師になれたもんだ。

「どっちなんだよ……」

「最初の言葉は忘れてくれ。黒江、古典文法は覚えてるな? 読め」

「教科書忘れた」

「……またか!」

「嘘だ。ちゃんとあるぞ」

 鞄から取り出して古典の教科書をヒラヒラと見せてやった。

「……は?」

「ほら持って来たぞ。えらいだろ」

「当たり前だ、阿呆め。読め」

「どこを」

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