大嫌いな学校だったのに、早く行った黒江
「いつわかるようになった?」
「男の子が教えてくれてから……かしら」
「え」
「どうしたの?」
男の子って、つまりプーのことだろう。プーがあたしの親に何か言ったのか?
あの日、あたしが帰る間にプーはそれだけのことをしていたのか?
「……問い詰めないと」
「ん……?」
「いや。ちょっとな」
あたしは風呂を沸かして、風呂に入って寝ることにした。歯もきちんと磨いたぞ。
寝床に入っても気になることがありすぎて、中々眠れなかった。
早めに目が覚めてしまった。朝五時だというのに、親はいない。さっさと朝飯を食べて学校に向かう。一刻も早く、プーにあのことを問い質したい。
気になるんだ。だから……なんでかわからないけど、プーと話がしたい。
一時間後に学校に着いて、あたしは教室に逸早く向かった。逸る気持ちがあって、あたしは廊下を走った。
ドアを開けた……けど、誰もいない。早く着きすぎた。
「……あたし、どうした……?」
あんなに大嫌いだった学校に朝一番に行くなんて、あたしはどうしたんだ?
それもこれも全部プーのせいなのか……?
あまり寝られてなかったのか、生欠伸が出た。コーヒーでも飲んでおくべきだったな。
プーが来るまで寝ていよう……。
あたしがすやすやと自席で寝ていると、ポンと肩を叩かれた。
「黒江さんおはよう」
「ん……?」
「黒江さん。起きて」
「プーか……?」
「プーじゃないよ。安馬だよ」




