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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

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温かくなった家庭

「制服貸与するから。明日洗ってきて」

「制服……もしかしてエプロンか?」

「うん」

 プーがスタッフルームの奥から箱を取り出して、新たな制服とやらをあたしに渡した。

「これが初制服とやらか……」

「店員用のエプロンだよ」

 ビニールにコンパクトに収納されているエプロンを、あたしはまじまじと見つめた。バイトの制服というものはいい。いつも着ている制服とはまた違って新鮮だな。

「あたしはこれで帰りか?」

「うん。ご苦労様」

「わかった。お前もな」

 あたしは二人に手を振って、スタッフルームを出た。

 店内には優男もいるが、あたしは無視してちょくで帰宅する。今日からバイトデビューだ。

 明日から説得も兼ねての研修か……どうなることやら。




 あれからというもの、家庭が温かくなった。プーが手を回してくれたのだろうか。

 母親に前から言われていたことは解決していないが、あたしがあいつに教えられて以来、あたしの考えが変わったし、楽になった。

 でも変わったのはあたしだけじゃなくて、親も変わった。前よりあたしを気にしてくれているし、放任主義だった父親があたしのことについて訊くようになった。あたしも自分のことを話すようになったし、人生も順風満帆。あたしは段々と更生の道を歩むことになる……とはいかないが、高校卒業したら、少しくらいはまともになってやるよ。

 母親が洗い物をしている隣で、皿を片付けつつ皿を布巾ふきんで拭く。

「飛香も変わったわね」

「そうだな……少し丸くなったか?」

「相変わらず男の子みたいな喋り方だけど……前より素直になった」

「手に負えない感があったもんな」

「そうよ……どうしつけしたらいいか、わからなくなってたわ」

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