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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

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クリクリはプーに拾われた

「はい。アマネル・マープ様。是非足を運ばせていただきたいと、常日頃から思っておりました……この不肖マロム・クリム。感謝感激でございます……」

 クリクリはプーに向かって深々と辞儀をした。

 何気にプーがクリクリの名前を呼んだのは初めてな気がする。従者と王様の関係ってそんなもんなのか。それでも慕っているクリクリは、プーにご執心しゅうしんってわけか……。

「よかった。喜んでもらえて」

「当然のことでございます。アマネル・マープ様の行くところ、全て私がスンスンして差し上げます……! そして小娘どものおっぱいを思う存分堪能し、目に焼き付け、ウホウホの嵐を呼ぶのです……!」

 変態なところも健在だ。何がウホウホの嵐だ。別のものを思い浮かべるぞ。

「小娘どものおっぱいの話はいいから。ここで待っていてくれる? みんなにはぼくの妹だと言ってあるから。ちょっと出てくるよ」

「はい……いつまでもお待ちしております」

 ぺこりと会釈えしゃくして、クリクリは近くにあった椅子に腰かけた。

「……あたし、放置されてないか」

「おや。そうでしたね」

 ニヤリと笑うクリクリ。また何か悪巧みでもしているのではなかろうか。

「あたしのおっぱいは安くないぞ?」

「大丈夫です。本日は考えるだけで我慢しておきますから」

 ツーンとそっぽを向いて、クリクリは冷たい態度を取った。押して駄目なら引いてみろ作戦か。そうはいっても、あたしも揉まれるのは、いやだからな。

「なあ、クリクリ」

「マロム・クリムです。可愛い名前でしょう」

「そうだな」

「アマネル・マープ様が付けてくださったのです」

「マジか?」

「マジです」

「お前、あいつの子供か?」

「何を言います……そうではないですよ。アマネル・マープ様は私を拾ってくださったのです。身寄りのない私を、従者にならないかと誘ってくださった。当然、そんなことをする王がどこの世界にいるのかと思いますよね」

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