クリクリはプーに拾われた
「はい。アマネル・マープ様。是非足を運ばせていただきたいと、常日頃から思っておりました……この不肖マロム・クリム。感謝感激でございます……」
クリクリはプーに向かって深々と辞儀をした。
何気にプーがクリクリの名前を呼んだのは初めてな気がする。従者と王様の関係ってそんなもんなのか。それでも慕っているクリクリは、プーにご執心ってわけか……。
「よかった。喜んでもらえて」
「当然のことでございます。アマネル・マープ様の行くところ、全て私がスンスンして差し上げます……! そして小娘どものおっぱいを思う存分堪能し、目に焼き付け、ウホウホの嵐を呼ぶのです……!」
変態なところも健在だ。何がウホウホの嵐だ。別のものを思い浮かべるぞ。
「小娘どものおっぱいの話はいいから。ここで待っていてくれる? みんなにはぼくの妹だと言ってあるから。ちょっと出てくるよ」
「はい……いつまでもお待ちしております」
ぺこりと会釈して、クリクリは近くにあった椅子に腰かけた。
「……あたし、放置されてないか」
「おや。そうでしたね」
ニヤリと笑うクリクリ。また何か悪巧みでもしているのではなかろうか。
「あたしのおっぱいは安くないぞ?」
「大丈夫です。本日は考えるだけで我慢しておきますから」
ツーンとそっぽを向いて、クリクリは冷たい態度を取った。押して駄目なら引いてみろ作戦か。そうはいっても、あたしも揉まれるのは、いやだからな。
「なあ、クリクリ」
「マロム・クリムです。可愛い名前でしょう」
「そうだな」
「アマネル・マープ様が付けてくださったのです」
「マジか?」
「マジです」
「お前、あいつの子供か?」
「何を言います……そうではないですよ。アマネル・マープ様は私を拾ってくださったのです。身寄りのない私を、従者にならないかと誘ってくださった。当然、そんなことをする王がどこの世界にいるのかと思いますよね」




