表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
5.嫌い嫌いも好きのうち、ということでした

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

75/142

これもセクハラ?

 これがセクハラ? そんな馬鹿な。これは違うだろう。

「女だろ、男だろという考えはセクハラに当たりますよ。控えてくださいね」

「あ……」

 あたしがよく母親に言われてきたことじゃないか。あたしも同じことを他人に言ってしまうとは。染み付いてしまっているのかもしれないな……。

「悪い」

「え? 今なんと?」

「悪かった。変なこと言って」

「え……?」

「何回も聞き返すな。鬱陶しい」

 あたしは呆けている優男にきつく言葉を吐いてやった。ついでに舌打ちもした。

「なんだか……あなたって、店長に会って変わられたんですかね……」

 感涙している。こいつ、情緒的な奴なのか? それとも感受性が豊かな奴か?

「あたしは最初の時も謝っただろ! あたしは不良だが、根はまともなんだよ! 子供と年寄りと妊婦には席を譲ってやるんだ! 重い荷物持ってたらあたしが持ってやるんだ」

「自分で言うなんて……なんて痛い人だ……」

 優男は涙がちょちょぎれるのをハンカチでそっといた。こいつ、本当に男か?

 なよなよしすぎている。こいつこそ男らしくした方がいいだろう。

「お前、人のことなんだと思って……」

「痛い人。うるさい人。情緒不安定で幼稚な人。頭悪い人。店長をストーキングしている人。だと思っていますが、何か」

「おう? じゃあ言ってやるよ。あたしもお前のことどう思ってるか!」

「いいえ。結構です」

「結構って言ったな? それはいいって意味なんだろ! 言ってやる! 耳かっぽじってよーく聞けよ。お前はヘタレでキモくてプーの信者でいいところが一つもないクソバイトだ! 少しはあたしを見習って勇気百倍になれ!」

「……」

 あたしが早口で言ってやると、優男は涙をドバッとあふれさせた。

 うっわ……あたし、こいつ泣かした……。

「うっ、うっ……そこまで言わなくても……いいじゃないですか……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ