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とんでもなくちっさい生き物
ドアを開いても中には誰もいなかった。
「プー……いないのか」
「……ここだよ」
なんか、ヘリウムガスを吸ったような声が聞こえた。
「どこだ?」
「ここだよ。あなたの目の前。床」
「床……? あ」
床に視線を落とすと、とんでもなくちっさい生き物を見つけた。
プーが描いた絵にそっくりだが、実物は数センチくらいの小さい魚のようなもの。服を着ていて人間の言葉を喋っているみたいだが、確かに人間じゃない。
「それ、どういうことだ……?」
「……どうもこうも」
これがぼくの本当の姿だよ、とプーは言った。




