表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
4.店長は本当に人間じゃなかった!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/142

べた褒めされる黒江、完璧すぎる日和

「黒江様、勉強をなさっているのですね。最近の学力の伸び、尋常ではないと思います。日和のように好きなことをするのではなく、好きではないことまで努力するお姿、そのお心、感服かんぷくの至りです。そして周囲を気にせず、自分のやりたいことをする性格もとても心を打たれます。黒江様の持つ力は日和にはないものです。そこが黒江様の最大の魅力ですよ。日和はそんな黒江様とお話できて、またとない最上の愉悦を感じております」

 口から出るわ出るわ。あたしの魅力について、日和は胸に手を当てながら屑々(せつせつ)と語った。

 一語一語噛んで含むようにしっかりと吐き出していった。それに圧倒されるあたし。

 他人のことをそこまで雄弁に熱く語れる奴って、なんて心が清らかなんだろう。

 見た目通りおしとやかで清楚な感じも出ているし、女性の品格も兼ね備えている。こんなに見た目も中身も完璧な奴があたしに憧れを抱くなんて、考えられないよ……。

「黒江は魅力的」

「自信持っていいってか? あたしは顔だけはいいらしいけどな」

「そのようなことはありません。先程申し上げたではありませんか。黒江様は日和の言葉を信じないのですか? 心からの言葉なのに? 日和はそんなにも信用なりませんか?」

 日和は机に乗り出し、うるうるした目であたしに迫ってきた。

 こいつのこういうところは苦手だ。涙目で同情を誘おうとしているところとか。

「わかった。わかったから……近い」

「日和のこと、お嫌いですか?」

「嫌いじゃないけど近い」

「このままキスしましょうか?」

「それはやめろ。断じて許さん」

「冗談です」

 口に手を当てて、妖精のような神秘な微笑みを返す。

 容姿だけは天使だが、実はレズで中身は腐っているのではなかろうか。

 なんにせよ、底が見えない奴ということだけは確かだ。

 見た目に惑わされちゃいけない相手だな。純粋なのかもしれないが、あたしはどうも胡散臭く思ってしまう。なんでだろうな。疑心暗鬼なのか、ただのあたしの勘なのか。

 たまに冗談が冗談に聞こえない時がある。


 それから三限、四限と授業が終わり、放課後になる。

「先に行って待ってるから」

「おう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ