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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
4.店長は本当に人間じゃなかった!

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飯を早く食べる黒江、日和と朝華に突っ込まれる

 英語の授業が終わると、次は昼食の時間だ。

 日和と朝華があたしのところに来て弁当を食う。プーは数人の男子と女子に食堂に連れて行かれた。人気者は大変だと痛感するな。

 ホント、あたしは人気者でなくてよかった。あたしはぶすっとしているし、愛想が悪いからな。プーみたいにいつでも笑顔をキープできる奴ではないし。

 日和たちと会話しつつ、あたしは弁当のおかずをたいらげた。

「黒江様は召し上がるスピードが随分と速いのですね」

「もっとゆっくり食べる」

「飯は速く食った方がいい」

「ゆっくりと味わって咀嚼そしゃくしなければ、消化にも宜しくないのですよ」

「そ、そしゃ……なんだ? その言葉は知らない」

「そ、しゃ、くです。歯で食べ物を噛み砕くことです」

「なるほど……一つ賢くなった。お前はプーよりも教えるのが上手いな」

「そうですか……? そんな、照れます。黒江様にお褒め頂き、恐悦至極きょうえつしごくに存じます」

 いやんと自分の顔を手で押さえて日和は首をぷるぷる振った。

 こいつ、実は相当なナルシストじゃないのか。あたしはそう確信した。

「日和は少し難しい言葉を使いすぎる」

「そうだな……そんなこと言われても、何かさっぱりわからん」

「敬語を学んでくだされば、わかりますよ?」

 日和は敬語に関して博識だからな。自信満々なんだろう。顔によく表れている。

 だがそんな奴がどうして、あたしみたいに敬語が不得手な奴に憧れるのか。

「なあ、日和。お前どうしてあたしに憧れてるんだ?」

憧憬どうけいって素敵ではないですか?」

「童貞?」

「酷い聞き間違いですよ、黒江様。まるで男性に興味津々のようです。ドウケイ。ショウケイとも言います。憧れることと同じです」

 お前は男性に興味はないのか。

「ふーん」

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