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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
4.店長は本当に人間じゃなかった!

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やっぱりあの店が好きだ

 名言みたいだが、言っていることはめちゃくちゃだ。

 お前、どんだけ屁が好きなんだよ。屁に取りつかれでもしたのか? 万国共通の笑いだが、今は笑えないぞ。これは呼び名じゃないか。屁じゃない。臭くもない。

「たまにはゲップもしろってことか?」

「マナー的によくないと思うんだけど」

 汚い話でも言葉を交わしたのは久々だ。やっぱりこいつは訊けば答えるから話が弾む。

 思えば、あたしの相手をしてくれるから、話が軽快に進んでいたんだった。

 あたしもこいつに心を掌握された一人だったのか。

「ごめんな」

「ん……?」

「ごめんな、迷惑かけて」

「もういいよ。過ぎたことだから。それにぼくも手を出した。ぼくも謝るべきだ。ごめん」

「いやあたしが悪かった。ごめん」

「いやぼくが」

「あたしが」

 という、譲り合いではなく、悪いのは自分だの言い合いを長時間続けた。

 きりがないので、両成敗ということにして一件落着だ。

「よかった。もう仲直りできないかと思った」

「仲直りするほどぼくら仲良かったかな?」

「それもそうだな……変なこと言った」

「うん。変だ」

 そうやって笑顔になるところは、お前のずるいところだと思う。

「やっぱりさ、あたしバイトしたい。お前のところで」

「どうして?」

「あたし、子供の面倒見るの好きみたいだ」

「そうなんだ。でもゲームじゃなくてもいいよね」

「いや……ゲーセンがいいんだ。あたしが辛い時も苦しい時も全部支えてくれた場所なんだ。あそこじゃなきゃ駄目なんだ。あたしがよく行く店はあそこだから。あそこの子供にもいい思いさせてやりたい。それじゃ駄目か?」

「今までのあなたの行いが無に帰すことはないけど……」

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