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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
3.そういえばあたしは口下手でした

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邪悪な人間の心は掌握できない

「ぼくの力を以てしても、あそこまで邪悪な人間の心は掌握できないみたいだ」

 掌握するお前は邪悪じゃないのか。

「でもま。またお前に助けられたな……」

「信用されていれば、人は動かしやすいものだよ。あなたも考えて行動するといい」

「……ああ」

 プーが優等生をしているのは、人を動かすためなのか。

 あたしは全く違うから信頼されないし、あたしの意見も聞いてもらえない。

 そうか……日頃の行いが招いた結果か。


 学校の帰りにゲーセンに行く。これは決定済みだ。日和と朝華はあたしと帰りたそうにしていたが、日和には反省の色も見られ、あたしに声をかけるのを躊躇ためらっていた。

 あたしの迷惑にはなりたくないってことでいいんだよな? いいように取っておくぞ。

 しょんぼりしていて声をかけてやりたくなるが、面倒なことになる前に退散だ。

 ちょっくら走って汗でもかいてスポーティな不良少女になるか。

 十分近く走って疲れたから休憩するか。歌を歌いながら歩いてゲーセンまで行こう。

「今日のご飯は~」

 とそこへ、あたしの前を通っていく不良っぽい男が三人。全員派手な格好をして、チャラチャラした見た目だ。あいつら、可愛い女子でもナンパしに行くつもりか? カッコイイ女子には興味ないかー? あたしはここにいるぞー。

 あたしのことなんてまるで眼中にない。あたしをスルーしていった。なんだこいつら。

 ゲーセンの自動ドアが開いて、チャラ男どもは談笑しながら入っていった。

 あたしはそいつらを警戒しつつ、ゲーセンに入っていく。日和の考えたボディーガードは名案だよな。あたしもそれになろう。それなら、接客とか下手でも役に立つだろ。

 チャラ男は不審に動き回って、何かを探しているようだった。

「……お客様?」

「ん?」

「どうかなさいましたか……?」

「いや。べつに何も」

「そうですか……」

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