表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
3.そういえばあたしは口下手でした

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/142

プーの正論

「でも先生の言うこともわかるし……」

 クラスメイトの意見は賛否両論だった。否定派はあたしの味方なのか。ダチになろう。

「お黙りなさい、生徒諸君。社会不適合者、犯罪者予備軍の肩を持つなど、許しませんよ。ルールから道をたがえた人間を見て、あなたたちはこう思うべきです。あんな人間になってはいけないと。あんなのでも反面教師として学ぶことはたくさんあるでしょうね」

 相も変わらず胸糞悪くなる奴だな。殴り飛ばしてすっきりしたいところだが、こいつを殴ったらあたしまで地に堕ちてしまう。ここは我慢強くいるしかない。

「先生」

「なんですか、安馬君。あなたの言葉なら聞いてあげてもいいですよ」

 またプーには気前のいい先公の姿。プーにも腹が立ってくるな。悪い、八つ当たりだ。

「あなたは、教師の風上にも置けない人です」

「な……」

 数学の先公は絶句した。そりゃ信頼している生徒にそう言われちゃ、たまったもんじゃないな。出てくる言葉が自分を賛美するものだと思っていたのだろう。

 でもプー、お前やっぱりいい奴なのか。

他人様ひとさまのご子息ご息女を預かっているというのに、侮辱する行為は人としても最悪だと思います。訴えられてもあなたが裁判で勝つ可能性は低いですね。ぼくたちは彼女の肩を持っているのではなく、一般論を述べているだけですが、間違っていますか?」

「う……く……」

 プーの言葉に手も足も出ない数学の先公。めちゃくちゃすっきりしたぞ。

「あなたの性格を今一度省かえりみてはいかがでしょうか。あなたの非はなかったと、胸を張って言えるかどうか、ご自分の胸に手を当てて考えてみてください」

 プーは流れるような言葉で先公に指摘し、胸を言葉の矢でつらぬいていった。

「……」

「悪いことをしたとお思いであれば、謝るべきではないでしょうか」

 とどめの一言。これで先公の考えも変わるか?

「……ごめんなさい、安馬君」

「ぼくにではなく、黒江さんに謝ってください」

 先公はこちらをちらりと見て、フンと鼻を鳴らした。感じ悪いな。反省していないし。

「……ムカつく奴だな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ