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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
2..ダチが増えたけど、あたしはやっぱりあたしだ

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謎が多いプー

「いいよ受けて立ってあげるよなんてぼくが言うと思う? そんな志望動機はお断りだね。さあ帰った帰った。ぼくも帰るし。じゃあね」

「あっ、アマネル・マープ様……私も一緒に参ります」

 プーがあたしを通り過ぎようとしていると、クリクリも慌ててプーの後を追う。

「おい」

 あたしが呼び止めると、プーは背中越しに返事をした。こっち向けよ。

「何か?」

「お前、あたしの心配して来たのか?」

「心配はしてないよ。暇だったから、からかいに来ただけ」

 見返ると、ニヤと笑った顔を見せた。そしてプーはクリクリと二人で病院を出た。

 相変わらず、謎の多い奴だ。ミステリアスなところが人間ぽくない。そうだな。

「あたしも帰るか……」

 特に異常もなかったし、さっさと車のところまで行ってやらないと親が心配する。


 車の中では質問攻めされた。普段あまり話さない父親の方がいっぱい喋っていた。あたしが大変な目に遭った時とか、危険な目に遭った時とかにも心配するんだろうな。

 大事な仕事の取引もキャンセルしたらしいし……。あたしのせいで、商談も成立しないだろう。あたしのことを迷惑だとか思わないのか。

「よかった、飛香。無事でいてくれてよかったわ」

「ああ……うん」

「本当に心配したんだからね。たった一人の娘なのに……」

 母親も母親で、泣き崩れそうになるくらい心を痛めていた。

 あたしが好きだから、こんなに過保護になるんだよな。そうだよな、プー。

 お前のおかげで、いろんなことに気付けた気がするんだ。

 だから、これからもお前と話をしたいと思う。お前はどうだ――?

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