クリクリ、なんだか男みたいだ
おっぱい大好きな幼児みたいに思えてきた。プーより男らしいぞ、こいつ。性欲ビンビンのジャングルの猛獣だ。猛き心をどこまで発揮するつもりだ。
なまじ体が小さいせいで、こいつは誰からの非難も浴びない。体が小さいって得だな。あたしも小さければ大抵のことは許してもらえたかもしれない。平均身長くらいあるせいで、一般人扱いだしな。体重は軽い方だと思うが。
「なあ、クリクリ」
「お目目がクリクリですからね。素敵でしょう」
「プーは女装すべきだと思わないか?」
「助走……既に突っ走っている状況だと思いますが、また走り出せと?」
「女の格好が似合うと思うんだ」
「どうやら小娘は可愛いお人が好きなのですね」
「お前、いい加減小娘は……」
「小娘ではないですか」
あたしの真面目な相談も、まともに取り合ってはくれない。会話にならない。
あたしのおっぱいを心ゆくまで味わったのに、あたしになんの謝礼もなしか。話くらい聞けよ。触られ損じゃないか。
「クリクリ。プーの居場所も教えてやったぞ。さっさと礼をよこせ」
「おや。メイドの私に礼をしろとおっしゃいますか。なんと邪な人間。邪気が滲み出ているようです。成敗して差し上げましょう」
メイドは短剣を出して、縦に一閃を引いた。
メイドの目がギラリと光り、尾を引くように余韻を残す。そしてあたしの体育着が真っ二つに裂けた。その腕は見事で、あたしの服と下着のみを切り裂いた。人間業じゃない……と感心している場合でもない。
「生のおっぱいも揉んでみたいと思っていたところです」
格好いいのに言っていることは変態そのもので、あたしは呆気に取られた。
当然のように、あたしはメイドを蹴り倒し、女子どもは悲鳴を上げた。幾ら可愛くても刃物を持って危害を加えそうな奴は怖いだろう。あたしらは丸腰だからな。
あたしと女子どもに物を投げられ、一気に邪魔者扱いされたクリクリは、部屋からそそくさと退散していった。これに懲りて二度とこんなことはしないようにしてくれよ。
去り際に一言、決め顔で言っていた。




