可愛いは正義、世界も救える
「失礼。挨拶を忘れていました。こんにちは小娘。アマネル・マープ様はどこにいらっしゃいます? 隠していても切り裂くだけです。早々に白状せよ」
「小娘って……、見た目はお前の方が小娘だからな?」
「アマネル・マープ様はどこに?」
「アマゾン・プープーは男子更衣室にいるぞ」
「おお。下劣な名ですね。流石は人間の小娘。考えることも低レベル。深海の国の王を侮ってはなりませんよ。最下層の人間の国など簡単に滅ぼせるお方なのですから」
ふふんとメイドはプーのことを自慢げに語る。よっぽど尊敬できる主君なのだろうな。
でもこいつはあたしを馬鹿と言えない。簡単に秘密をばらすし。こいつ馬鹿だ。
ほら、お前のことが気になっている女子どもがお前を見ているぞ。
「ねえ、あなた。お名前は?」
「可愛いー。ちっちゃいー。安馬くんと同じくらいちっちゃい。うわー可愛い」
「わあ。可愛い。きゃー」
「かわいいかわいいかわいい」
可愛いを連呼する女子ども。お前らも十分可愛い。
ちょっと変わっているけど、金髪ツインテールは日本人にはないから、可愛くて仕方がないのだろう。あたしもその気持ちはよくわかる。確かにこいつは傾国の美少女だ。
だが、メイドは可愛いと言われ慣れているのか、動じない。
「マロム・クリムと申します。小娘、宜しくお願いします」
ニコと笑顔で女子に挨拶をする。小娘という単語を聞き逃さない奴もいたが、そんなことは気にしない、メイドに萌えている奴もいた。可愛いは正義だ。世界も救える。
「手始めに、小娘どものおっぱいを揉んで差し上げましょう」
クリクリはわきわきと手をうごめかして、女子どものおっぱいを揉みに揉んだ。こいつおっさんか。背中にチャックがあって、中におっさんが入っているんじゃないのか?
女子どもはなんだか喜んでいる。何故だ。どうしたお前ら。まさか、マゾか。
一通り女子どものおっぱいを揉んで暴れた後は、またあたしのところに戻ってきた。あたしはもう体育着に着替えたが、こいつはそれでもあたしのおっぱいに顔を埋める。
「はふう……」
「何絶頂いった声出してるんだ」
「人間のおっぱいとは、こんなにも心が穏やかになるものなのですね」
今にも泣き出しそうな声で、クリクリはあたしのおっぱいに頭を擦りつける。




