またまたプーのメイドがしでかす
日本で怪奇現象を起こすなんて、深海の国の王様って奴は、相当凄い奴なんだな。
あたしとはまるで住む世界が違う。
現国の授業が終わり、次は体育の授業だ。男女別々の更衣室で体育着に着替えて、体育館に集合する。久留沢学園高校の体育館は、都内では五本の指に入る大きさだ。かなり広く、クラブが総出で使っても余裕に余ってしまうほど。だから、スポーツが好きな生徒は久留沢学園に来る。あたしもここで、バドミントンを続けたかったけど……。
男女別々で着替えをするのは、共学だからこその配慮というやつだな。
あたしは女子更衣室に、プーは男子更衣室に行った。
あいつ、あんなナリで男に襲われたりしないのか。どこの学校でも、ああいう女顔の男をからかったり好きになったりする奴がいるからなあ。……いや、あいつにはあの力があるんだった。思い出すだけでぞっとするぞ。
とりあえず着替えるか。
あたしは服を脱いで、さっと体育着に着替えようとした。
「デカパイですね」
「んな!?」
後ろから手が伸び、小さい手で下着の上から胸を鷲掴みにされる。さらにその手が動き出す。実況している場合か。間違いない。こいつはプーのメイドだな。
「素晴らしい柔らかさ……。これが人間のおっぱいというものですか。興味深い。研究対象として、とてもよいものです。さながら餅のようですね」
「餅は結構固いけどな」
「おや。それはそれは……ではなんと表現しましょう」
喋りながらあたしのおっぱいを揉みしだくメイド。他の女子が好奇な目で見てくるじゃないか。いい加減にやめさせないと、変な噂が立つ。あたしが幼い少女を変態にさせているとか、幼い少女を従えている痛い人とか思われちゃかなわん。あたしは悪くないのに。
メイドを振り払って、一言文句を言い放った。
「こら! いい加減あたしのおっぱいから離れろ!」
メイドはストッとバックステップして、両手で裾を持ち上げた。長い金髪がフサフサと揺れる。キラキラしていて雅だ。でもこいつ、かなり下品な奴なんだよな。




