表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
2..ダチが増えたけど、あたしはやっぱりあたしだ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/142

授業中に居眠りする黒江

 教室に着いてもあたしに話しかけてくる奴は誰一人としていない。触らぬ神にたたりなしだ。あたしに触れると自分まで目を付けられると見える。

 あたしは挨拶もなく、ドアを開けて自分の椅子にドカッと座った。こっちを見るな。気にするな。足を組んで授業までひと眠りすることにする。

「目が赤いよ」

「……プー?」

 あたしの安眠を邪魔したのは、深海の国の王様。

「口から屁をこかないでくれる? 臭いよ」

「お前な……また同じギャグかよ。何度も通用すると思うな」

「もしかして泣いた?」

「……お前には関係ないだろ」

 あたしがプーと親しげに話していたのを、クラスメイトは口々にうわさし出した。

 一人の女子がこっちに来て、プーに話しかけている。こっちを向いている男子と女子も恐らくプーに話しかけたいのだろう。でも来たのは女子だけだ。

「安馬くん……ちょっといい?」

「何? ここで話せないようなこと?」

「うん。だからちょっと安馬くん借りるね」

 あたしに向かって女子は言った。あたしをこいつのダチだと思ったのか。

 それからプーは数人の男子と女子に連れていかれることになる。

 これでようやくぐっすり寝られる。暫く寝て過ごしてつまらん授業も聞き流そう。

 あたしは深い眠りに就いた。


 ――さん。黒江さん。

「……黒江さん」

 なんだ。誰かが呼ぶ声が聞こえる。気持ちよく寝ているのに邪魔するなよな。

 お前だって、邪魔されたらいやだろ?

「黒江さん!」

 耳元で怒鳴られてあたしはカッと目を見開いた。

「な……なんだ?」

「授業中に寝るなんて、いい度胸ですね。七十三ページの三行目から読んでください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ