変態が近くにいても、変態にならないプー
あたしは下着を隠しつつ、メイドに暴言を吐いてやった。
こんなに愛らしい姿形をしているのに、なんたる変態。なんたる屈辱。
「ちょっと。僕はそういう乱暴は求めてないから、ほどほどにしておいてね」
「はい。仰せのままに」
ロングスカートの裾を摘んで、ぺこりとメイド風のお辞儀をするメイド。当然ながらプーの言うことは聞くんだな。
あたしはメイドをじっと睨みつけた。
「おや。なんでしょう」
「お前、もしかしてあっちの人か?」
「人ではありませんが。ええ、もちろん女性のおっぱいは大好きですが。ケツも同様に大好きですよ」
「おい、プー。お前変態飼ってるのか?」
「飼ってるとは……勝手に仕えてるだけだよ」
「アマネル・マープ様におっぱいがあれば、もっと愛でていたところです。毎晩素っ裸を拝み、私の目に焼き付ける……なんと素晴らしいことでしょう」
メイドは目をキラキラさせて変態発言を繰り出す。
「この子が変なのは認めるよ」
「お前、こんなのが近くにいてよく変態にならなかったな」
「おっぱいとかぼくはどうでもいいからね。深海の国にそんなものは発達していないし」
真顔でおっぱいとか言うな。
一歩間違えればおっぱいを語っている変態だぞ?
「あたしのおっぱいは新鮮なんじゃないか?」
「何言ってるの、あなたは……」
またプーにジトッとした目で睨まれた。
「アマネル・マープ様。そろそろお帰りになりましょう。小娘が暴走してしまいます」
メイド、お前の方が暴走していると思うが。
プーは考えたふりも見せず、先だって真っすぐ歩き出す。
「わかった。行こう」
「いいのか? 本当に……」




