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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
1.深海の国の王様と不良なあたし

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志望動機を訊かれる

「ぼくがそんな悪い王に見えると……? そう言いたいんだよね、黒江さん」

 がしっと腕を掴まれ、あたしは技をかけられないようにプーの腕を掴み返した。

「そんなことをしても無駄だよ。人間の技以外も習得済みだから」

 プーの双眸そうぼうが真っすぐあたしを射抜く。

 おお、ぞっとしたぞ。そこらの不良よりおっかないな。

「というのはもちろん本当だけど。べつに技をかけようとしてるわけじゃないから」

「そ、そうなのか」

 プーがあたしの腕を離したので、あたしも掴んでいた手を離すことにした。

 じゃあ一体なんのためにあたしの腕を掴んだ。意味のないことだったのか。

「うん。それより、あなたのことを訊きたいんだけど」

「なんだ?」

「どうしてバイトをしたいと言ったの?」

「……」

 あたしは訊かれて咄嗟とっさに答えられなかった。こいつに言うべきかどうか迷ったんだ。

 あたしの家の事情を詳細に話して同情を誘うなんてこと、したくないしな。

「店長である以上、バイトを希望している人なら……どんな人にも志望動機を訊かなくちゃいけないからね。仕方なく」

「あたしはそこらへんの奴らより重いぞ」

「いいよ。話せることならなんでも話して。可否はあとで教えるから」

 あたしの前置きをプーは軽く流した。

「なら言うぞ……」

 あたしはプーがしっかりとうなずいたのを確認して、長々と自分の話をした。

 途中、プーが変な顔をしたが、あたしは話し終えるまで何も言わないことにした。

 誰かに話せてすっきりしたぞ。プーもたまには役に立つな。

「それで。志望動機は?」

「何だそれは。脂肪の同期なんていないぞ。みんな細い」

「……」

 さげすんだ目で、しかも無言で脅迫される。なんで不良のあたしが、こいつに気圧けおされてるんだよ。こいつ、どんだけ凄みあるんだよ。

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