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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
1.深海の国の王様と不良なあたし

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ハーレムキング・プー

 なんだなんだ? あたしとこいつ、いつの間に仲良くなった?

 出会って数時間だよな? 犬猿の仲だったよな? だのに、何故だ? ホワイ?

「捨てられた子犬のような顔をしていたから」

「お前……あたしの心読んだな?」

「あなたの考えていることくらい、お見通しだよ。単細胞のあなたは、行動が至極しごく単純明快だよね。他の動物よりも思考を読むのが容易いよ」

「単細胞じゃないぞ。あたしはたくさんの細胞でできてる」

「そうだった。人間様だったね」

 いつもの嫌味な笑顔で見下してくるプー。

 この野郎。屁みたいな名前しやがって、人間様を見下すとはなんて無礼な奴だ。

「人間様をなめると痛い目見るぞ」

「痛い目に遭ったのはどっちだったかな? ぼくはよく覚えているけど」

 手を後ろ手に回して、プーはくるっと回った。仕草がいちいち女っぽいぞ。

「女みたいな顔しやがって、なんでお前はそんななんだ」

「女みたいな顔は余計。ぼくは、生物学上は男だから。考え方が女性だとしたら、それは女性に囲まれて育ったからだと思うよ」

「お前が言ってた従者って奴も、女なのか?」

「そうだよ」

「お前、そんなハーレムみたいな……」

「何かな。はーれむなんて。おいしそうな名前だね。豚の新たな部位かな?」

 聞き慣れない言葉を片言かたことでオウム返しに言って、キョトンとしている。

 まさか、プーよ。お前、カマトトぶっているのか。可愛くないぞ。顔だけは可愛いが。

「ボケるなよ。そこはボケるとこじゃないだろ。もっと女を手玉に取ってるところをアピールするところだろ」

「聞いたことない名前だよ。どういう意味?」

「男が女をもてあそび、ありとあらゆる風俗の遊びをする。それがハーレムだ」

 もちろん、嘘だ。

 そしたら、プーは顔を伏せて怒りで震え出した。プライドを傷付けられてご立腹か。

「……そんなことを、このぼくがしていると?」

「ああ、そう思っていたが」

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