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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

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道長と阪中はデキているだって?

「離してください、道長さん。僕はあのムカつく女に一太刀入れたくて仕方ないんです」

「いいですか、サカナくん。ここは電車の中。落ち着いて深呼吸しなさい」

 プリパッツン……道長の言うことを聞いて、阪中は深呼吸をした。道長はバイト仲間では一番年上だそうだ。設定上のプーよりも年上。なので、道長はこの中では頼りになるし、姉的な存在なのだ。雰囲気からは全然想像できないのだが。

「ありがとうございます……道長さん」

「どういたしまして。座りましょうね」

 穏やかに阪中をいさめ、座らせた。あいつはプリパッツン相手には敵わないらしいな。

 あたしもあいつには流れに乗せられやすいが。

「あのお二方、できているのではないでしょうか」

 こそこそと口元を隠して日和があたしに話しかけてきた。こいつが業界用語みたいな言葉を喋るとは、到底思わなかったぞ。なんか一気に親近感が湧いてきた。

「あいつらがデキてると思うのか……」

「日和の勘は当たります」

 グッと可愛らしく握り拳を作って、あたしに猛アピールする。

「そうかあ? どう考えても、どっちも恋愛感情皆無だと思うけどな」

 あたしの勘も当たるんだ。残念だったな、日和。

「では、勝負しましょうか。黒江様と日和で。負けたら勝者の言うことをなんでも一つ訊く。どうでしょう」

「な……なんか心躍る台詞だが、それあたしに不利じゃないのか? お前、勝ったら何をするつもりだ? まさか……」

「大丈夫です。頬にキスをするくらいです」

 やっぱりあたしにチューしたかったんかい!

「お前な……」

 あたしは脱力した。こいつはどこまであたしが好きなのか……。

「えー。駄目ですか? 頬にキスをするのは親愛の情ですのに。口にするキスとはまた違った意味になりますよ。日和の気持ち、受け取ってくれないのですね」

 しょんぼりと肩を落として、うにゅと涙目になる日和。そういう顔はやめろって。

「あたしは悪者か?」

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