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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

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ぼっけぇもちゃづけ

 決してやましい感情がないのに、見ている奴らは変な目で見てくる。見世物じゃないんだからな? プーもクリクリもなんでツボに入ってるんだよ。腹抱えて笑うなっての。

 ここは感動の名場面だろうが!

「見た? 黒江さんが……『あたしも大好きだよ。キリッ。ドヤッ』って顔してたの! とても女性とは思えない言動だよ! お腹痛い……どうしよ、涙出てきちゃった」

「カメラを回しておけばよかったです! 小娘があんな顔をして、あんないたいけな小娘を誘惑している姿を……ああ、勿体ない。勿体ないでございます。アマネル・マープ様」

 二人してあたしのことを小馬鹿にしやがって……。なんであたし、あいつのことが好きなのか、わけわからなくなってきたぞ。あたしはマゾか? マゾヒストか?

「気持ち悪いですね」

「いや……カッコイイと思うよ。サカナくん、ちょっと厳しすぎ。めっ」

「いや、あんな顔で言われても……。自分に酔っている人にしか見えないので、気持ち悪いです。本当に気持ち悪くて吐き気がします」

 そうだ。あたしは自分に酔っているぞ。だが、お前に気持ち悪いと言われても傷付かない。あたしより断然お前の方が気持ち悪いと思うからな。なよなよ男なんかにあたしのよさがわかってたまるか。アホマヌケムッツリ。プー教のストーカー野郎。

 あたしは阪中に向かって、あっかんべーしてやった。羨ましくても絶対にお前なんか、仲間に入れてやらないからな! お前は一生童貞だ!

とても面倒(ぼっけぇもちゃづけ)……」

「ぼっけぇ?」

 どこの方言だ。プリパッツンも聞き返しているぞ。

「僕の故郷の方言です。気にしないでください。あのクソアマ、覚えてろ」

「サカナくん、本性出てるよー」

 阪中、お前優男の顔しておきながら……やはり、腹黒クソ野郎だったか。

 あたしは鼻をつまんで、奴のクソ臭さを表現してやった。体臭がするくらいクソ臭い。

「一発……いいや、何発か、はっとばさねば……」

 あいつ、あたしより喧嘩っ早くないか?

「どうどう。落ち着いて」

 プリパッツンが阪中を羽交い絞めにしている。巨体だけあって、力も物凄い。やるな、プリパッツン。お前、女力士を目指したらいいと思う。名案だろう。お前の身体を生かせる、いい職業だと思うが、お前がよければ応援してやるぞ。

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