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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

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ダチだから、わかり合えるさ

 もちろん、プーと二人で天使のハッピーなセットだ。主にあたしの目の保養。

「黒江様。見てください」

 小声であたしを呼び、つんつんとつついてくる。

「なんだ?」

「朝華が寝ています。安心して眠ってしまったようですね」

「マジだ」

 朝華もあたしの隣に座って、あたしにもたれかかりそうになりながら寝息を立てていた。こいつも愛らしい姿をしているから、あたしの目の保養要員だ。

 カクッカクッと眠りこけている朝華の肩を持って、もたれさせた。

 お前らも、気を遣わなくていいんだぞ。甘えてもいいんだ。

「黒江様、お優しい……」

「このくらい、どうってことない。それに軽いしな」

「朝華の体重は幾らくらいでしょう」

「うーん……そうだな。一キロの重みも感じないが……」

 ハッとしてあたしは我に返る。なんだ、この軽さは。羽のように軽いぞ。本物の天使か?

「そう……ですか。やはり、朝華は人間ではないのですね」

 日和は暗い顔をしてしまった。朝華が新緑の国から来た奴だってこと、信じ切れないでいたんだな。そりゃそうだ。いくらダチだからといって、虚言癖があるのかもしれないと思ったりもするだろ。あたしだってプーのことを最初は信じていなかった。

 日和は悪くない。

 手放しに褒めるのも、何もなしに信じるのも難しいんだ。わかっているさ。

 信じてやれなくてごめんって思っていることも、朝華だってわかっているだろう。ダチなら、思いは通じ合っているはずだ。

 あたしはそのことを口にせずに、二人の肩を抱き寄せてやった。

 それを言えば、日和は泣き出してしまいそうだったから。電車の中で泣かせると、後々面倒なことになる。他人に事情を説明する義理もないし、これでいいだろう。

「ありがとうございます。黒江様、大好きです」

「あたしも大好きだよ」

 日和が目を細めて和んでいる。あたしも目を細めて気持ちを伝えてやった。

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