表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
1.深海の国の王様と不良なあたし

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/142

まるで夫婦漫才

「低能だとは言ってないんだけど。ぼくだってそこまでは言わないよ。あなたにだって隠れた才能があるかもしれないし。探したって一個も見つからないけどさ」

 さっさと見つけろ。あたしは才能に満ち溢れているぞ? 何故見つからないんだ。それでもお前、ゲーセンの店長か? 情けないぞ!

 一言言い返してやろうと思ったが、ドアが開け放たれ、タイミングを逃してしまった。

「店長、ここにいらっしゃいましたか」

 ドアを開けた人が一人、立っていた。プーに雇われている店員だ。

 歳はあたしと同じくらい。プーとは真逆な感じの優男。何故こんなクソガキに従えるんだ。お前、それでも男か。男なら力でじ伏せろ。店長の座くらい勝ち取ってやれ。ここにいる弱そうな奴をぶちのめし、叩きのめせ。そしたら惚れてやらなくもない。

「ああ。すまないね。お得意様がぼくを呼んでいるのかな」

 プーは席を立ちながら店長らしく堂々とした口調で応対した。

「そうです。流石店長。応対お願いします。僕じゃ荷が重くて」

「プー」

「なんですか、お客様。屁をこきたいのですか」

「お前のことだよ! 誰が屁こきだ!」

僭越せんえつながらお客様。私はそのような名前ではございません。安馬とお呼びください」

 深々とお辞儀をするプー。なんでこういう時だけ態度が無駄にいいんだ。

「お客様……ですか?」

「そうだよ。こいつとは同じ学校なんだ」

「……不本意ながら」

 何が不本意だ。本当は嬉しいくせに、面倒くさい奴だ。フォローしないぞ。

「そう……なんですね。それでスタッフルームに」

「だけど、もう連れて来ないから安心して。今日だけだから」

「はい……」

 この優男の店員はあたしが苦手なのか? 見学ということで大目に見てくれたりはしないのか。ケチな奴だな。あたしが店員だったら大目に見てやるけどな。

「ちょっと待て。今日だけだと?」

「何か問題でも?」

「大有りだ!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ