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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

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プーは引率者に相応しい

 おい、プー。お前も止めろよ。火種になっているのはあたしとお前ということにされているぞ。ジトッとした目をしていないで、何か言ったらどうだ。

「あのさあ……」

 お、何か言いかけたぞ。

「面倒だから、ここでやらないで海に行ってからやってくれる? 目的地に着いたら、幾らでもつまらん争いしてくれていいから。不毛な会話やり続けていいから」

 この面白い戦いをつまらんと吐き捨てるプー。お前が面白いと思う戦いはどんなのだ。

「しかし、アマネル・マープ様……」

「安馬様、これは日和たちの問題なのです。口を挟まないでいただけますか?」

「誰が海に連れて行くと思ってるの? ええ? 二人で行きたいなら勝手に行けばいいじゃない。他の人に迷惑がかかるの、わかる? わかるよね、馬鹿じゃないなら。わからないなんてとんだ大馬鹿者だね。恥知らずだね。ああ、ああ、恥ずかしい。顔から火が出てしまいそうな恥ずかしさを今味わっているよ……どうしたらいいかな、この気持ち!」

 プーがつらつらとがなり立てて、二人は畏縮した。

 あの日和までビビらせるとは、プーは本当に凄い奴なんだな……。

「も、申し訳ありません……」

「すみません……。安馬様…………素敵」

 おい、今浮気していなかったか? なんか、ハートマーク付きそうなくらいつやのある声出していたぞ。お前、あたしだけじゃなくて、カッコよければ誰にでも目移りするのか。

 箱入り娘ってやつだったか……。

「わかったらいいよ。さっさと行こう」

 プーに付いていく一同。あたしが言ってもクリクリは聞かないだろうからな。やっぱりプーが適任か。店長としても引率者としてもプーが頼りになることは決定している。

 でもあたしも、もうちょっとみんなに頼ってもらいたいんだが。

 電車に乗って、みんなで遠出だ。こんなことするのも初めてでわくわくしている。

 隣に座る日和もニコニコとしていて楽しそうだ。

「楽しいですね。黒江様」

「ん……ああ、それならいいが。お前、クリクリともっと仲良くしないと、面倒だぞ」

「クリクリ? あのメイドさんのことですか?」

「そうだ」

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