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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

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朝華のなでなで、届かない

 二人はあたしを慰めた。こんなこと言ってくれるダチなんてお前ら以外いないぞ。いい奴すぎてあたしの心の汚れが洗われていくようだ……くそ、涙ぐんできた。

「水着買うの、やめる」

「え? いいのですか……? 黒江様の水着、新調した方が宜しいですのに」

「うん。いいんだ。お前らにしてもらったから、あたしも返さなくちゃな」

「黒江……いい子」

 朝華が背伸びしてあたしの頭を撫でようとする。が、微妙に届かない。

「代わりに、日和が黒江様の頭を撫でて差し上げましょう。なでなで」

「あ、ありがとな……」

 小さい子に頭撫でられるなんて、ちょっと恥ずかしいぞ。

 でもあたしはされるまま。周囲の人間にちらちら見られて、あたしは注目の的。ひそひそ話のタネ。もうどうにでもなれ。そしてあたしを見ろ! この麗しの黒江飛香様をガン見して、おおっとなるがいいさ!

 あたしは腰に手を当てて、ふんと鼻を鳴らした。

「黒江……変な子」

「あたしはいい子なんだろ?」

「そうですよ、朝華。黒江様に失礼は許しませんよ」

 あたしの頭をわしゃわしゃしつつ、日和は朝華に注意した。

「ごめん」

「宜しい。反省するのですよ」

 プクッと頬を膨らませて、日和はプリプリしていた。そんなにプリプリすることか。

 プー教ならぬ黒江教か……開祖は日和だな。これから人が増えること、祈っているよ。




 海に行く日がやって来た。

 水着は買わず、自前の水着で行くことにした。髪型はあんまりしないポニーテール。日和にやり方を教わった。練習でやった時は、よく似合っているとも言われたな。

 確かに、あたしの綺麗な輪郭が出ていて、美しさを際立たせているが……プーが好きだとは限らないし、もしかしたら阪中を落としてしまうかもしれない。そうなったら困るな。

「飛香。お友達来ているわよ」

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