表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

114/142

日和と朝華からのプレゼント

 日和はフリフリの可愛らしい白の水着を、朝華はスクール水着みたいな露出の少ない白の水着を購入した。どっちも白が好きなんだな。

 その後も見ては購入、見ては購入を繰り返し、デパートを往復する。

 二人の荷物持ちまでやらされて、あたしを手伝うのはもうやめたのかと思った矢先、日和がいい店を発見したようで、中に入っていった。

「おい……」

「こちら、ください」

 気に入った物を指差して店員にオーダーした。しっかりと金を払って商品を受け取る。そしてあたしが持っていた荷物を受け取って、日和はありがとうございますと告げた。

「すみません、黒江様。荷物が多くて荷物持ちをさせてしまって。……黒江様の水着を買いに参りましたのに、目ぼしいものがなくて日和たちがお買い物を楽しんでしまいました。こちらがお礼です。黒江様、いつもありがとうございます」

 そっと手を添えて、日和があたしにさっき買った物をくれた。

「いいのか? 結構高かったと思うが……」

「黒江様のお気持ちに比べれば安いものです。どうぞ、受け取ってください」

「あ、ありがとな……」

 あたしは感極まって涙が出そうになった。ダチからのプレゼント、一生大事にする。

「中身は、もうおわかりですね」

「わたしも黒江に何か買う。日和、持ってて」

「ええー。こんなに? すみません、黒江様、持っていただいても宜しいですか?」

 日和が申し訳なくあたしにお願いした。

「いいぞ。あたしのためだろ。お安い御用ってもんだ」

 日和も朝華も微笑んで、あたしに礼を言った。礼を言うのはあたしの方だが。

 朝華からのプレゼントも受け取ったが、あたしには二人に渡すものがない。どんなものが好きかもわからないし、あたしの好みとはベクトルが違う。

 水着を買う金くらいしか持って来ていないし、お返しは今日できないかもしれないな。こいつら、諭吉大量にはたくし。バイトやってる奴は金銭感覚がどうかしているのか。

「ごめんな……あたし、お前らにお返ししようにも、高価なものは買えそうにない」

「日和はその気持ちだけで十分だと思いますよ」

「わたしもそう思う。プレゼントはお返しもらうためにするものじゃない」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ