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本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

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日和達と水着を買いにお出かけ

 お前らみたいなダチを持てて、幸せ者だよ。大好きだ。ずっとダチでいてくれよ。




 それからあたしたちは海に行くまでの一週間、水着を選びに行ったり、ダイエットしたり、どんなシチュエーションで思いを伝えるか、などを考えていた。

 女子同士のコイバナってやつは、こんなんなのか? こいつらが特殊じゃないと思っていいよな。あたしは恋愛なんてしたことなかった。

 コクられたことなら何回かあったけど、変わった男ばっかりで、断っていた。

 あたしも断られる覚悟ならとうにできている。でも、思いを伝えないまま諦めたら、こいつらに失望されるだろう。優しいからそう思わないかもしれないが、あたし自身が自分に失望しちまう。そんなことは、あっていいことじゃない。

 あたしは本気で、花で、それを今咲かせる時だ。

 で、今は近くのデパートで水着を買いに来ているわけだが。

「黒江様はやはり、こちらの水着が似合うと思います」

「わたしはこっちの方が似合うと思う。黒江にぴったり」

 どちらもあたしの好みじゃないが、選んでもらっている手前、そうは言えまい。

 日和が持っているのは、セパレートタイプの黒い水着。朝華が持っているのは、フリフリヒラヒラのピンクと白の水玉の水着。どっちもあたしには似合わないと思うが。あたしはビキニの方がいいんだけどな。試着してみるか。

「わかった。両方試着する」

 あたしはパパッと試着して二人に見せてやった。だが、選んだ当人たちはうーんという顔をしている。どうにも気に入らないらしいな。お前ら、あたしを着せ替え人形にしようとして遊んでいるな? 着せ替え人形で遊べるのは小学生までだぞ。

「わたしもこれを着る」

「あ。朝華も試着しますか。では、日和もこれを着ましょう」

 二人は自分に似合う水着を選んで試着室に入っていった。そうか、お前らも水着が欲しかったんだな。結局、あたしが買い物に付き合わされるはめになった。誰か疲労が蓄積されているあたしをねぎらってくれ。

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