表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本気の花を咲かせて。  作者: 社容尊悟
6.あたしのダチはいい奴ばかりです

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

112/142

叶わないからと言って、その恋を諦めてしまうのか?

「黒江は安馬のことが好き……」

 朝華が恥ずかしそうに自分の顔を覆った。色恋に関する話は苦手なのか。

 あたしもビックリするくらい素直に答えてしまったな。誤魔化しが利かないのもわかっていたが、いつものあたしなら、はぐらかしているところだ。

「そうですか……やはり」

「やはりってなんだ。あたしが気付いたのは、ついさっきくらいのことなのに」

「ずっと前から好きだったような気がしていました。日和の鋭い勘です」

 自分で言うタイプだったか? あたしのことをべた褒めするだけで、自分のことはあまり褒めない奴だったが、もしかして性格が変わった……のか?

「黒江様を安馬様に取られてしまうのは口惜しいことですが……、仕方ありません。その恋、応援致しましょう。日和たちに考えがあります。どうぞお耳を」

 日和は拳をグッと握り締めて、あたしに耳を貸せと要求してきた。あたしは耳を日和の口元に寄せる。そっと息を吹きかけられ、コショコショと内緒話をする。

「……そんなことをするのか? でもあいつには通用しないと思うけどな……おっぱいにも人間の女にも興味のない奴だぞ。可愛い自分の従者にさえ、色目を使っていない」

「大丈夫です。黒江様のプロポーションで悩殺されない男は男ではありません」

 あいつは男じゃなくて、オスらしいけどな。

「でも安馬は黒江と違うから」

「ああそうだな……あいつは深海の国の王様だ……あたしとは住んでいる国も種類も違う。絶対に叶わない恋なんだろ。知ってるさ」

「ですが、諦めてしまうのですか?」

 日和はあたしに詰め寄る。あたしの気持ちを推し測るように、あたしの目をじっと見ている。それであたしに協力するかどうかも考えているのかもしれないな。

 あたしはどうする?

「……そうだな……じゃあ……ちょっとだけ、頑張ってみるか」

「流石です。黒江様はそう言ってくださると、思っていました」

 日和は手を合わせて、あたしの恋のキューピッドになってくれることを約束した。朝華も応援してくれるそうだ。あまり役には立てないけれどって言っていたが、気持ちだけで十分だからな。二人共、ありがとう。

 あたしのために動いてくれて、本当にありがとうな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ