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グローリアオンライン  作者: テイク
第一章 魔王討伐編
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第六話 旋風の名と決闘

カイトのスキルを少し変更しました。

「ふあ~あ」


 朝、六時。グローリアに来て一日がたった。


「よかった。夢オチじゃなかった」


 ほんと、昨日の出来事が夢だったらどうしようかと思った。が、杞憂だったようだ。


「さて、準備して行きますか」


 さっと準備を整えて宿屋の食堂で朝食を食べて宿屋を出た。


「気持ちのいい朝だな」


 アリアと別れた後街を見て回りながら情報を集めたりアイテムを買ったりした。


 いろんな人が親切にしてくれてちょっと感動した。


 そんなこんなで広場についた。現在六時四十五分。まだ、アリアは来ていない。というよりまだ朝早いせいか人が少ない。


 それから五分後。


「あれ、カイト君、早いね。待った?」


 アリアがやって来た。昨日と同じ白い騎士風の服を着ている。


「いや、今来たとこ」


 あれ、なんかデートっぽくね。てか、よくよく考えればコンビってことは2人っきりだよな。ヤバイ、意識したら、ヤバイ。煩悩退散。……よし。


「じゃあ、じゃあ行く前にスキル屋、行きましょう」

「そう言えば昨日行かなかったけどなんで?」

「この時間の方がすいてるからよ。べ、別に忘れてたわけじゃないのよ。ほら、行くわよ」


 忘れてたんだ。とか思っていたらアリアが裏路地に入って行った。俺もあとを追う。


 入り組んだ道を行ったり来たりしてようやく目的の店についた。


 如何にもな店だ。扉を開けて中に入る。店内は薄暗かった。


「いらっしゃい」


 カウンターにいるフードを被った女の人が言った。それからはまた黙っていた。


「とりあえず好きなスキルを選んで。品揃えはいいから」


 俺は店内を見て回った。スキルの名前が書いてあるカードがところ狭しと並べられている。


「う~ん、どうしようかな」


 昔、スキル構成を考えていたことがあったが実際にやるとどうするか迷う。


「まあ、とりあえずは片手剣スキルと両手剣スキルだな」


 バスタードソードは両手、片手持ちの両用の剣だから両方持ってた方が都合がいいだろう。


「次は武器防御だな、それと投擲スキルっと」


 スキルは全部で十個装備可能だ。噂ではその組み合わせにより固有スキルが手に入るらしい。


「回復補助魔法スキルは持っておいたらいいわよ」


 アリアが回復補助魔法スキルのカードを手渡して来た。


「ありがとう、なら、普通の魔法スキルも買っておくかな」


 さて、どれを選ぼう。


 魔法スキルはスキルごとに使える魔法が変わる。火魔法スキルなら火の魔法が水魔法スキルなら水魔法。という具合に使いたい魔法があるならそのスキルを装備する必要がある。


「よし、火の魔法にしよう」


 たっぷりと時間をかけてスキルを選んだ。選んだスキルは、片手剣スキル、両手剣スキル、短剣スキル、武器防御スキル、投擲スキル、索敵スキル、見切りスキル、回復補助魔法スキル、火魔法スキル、体術スキル。これだけ選んで千ゼル。残り所持金五千ゼル。


 広場に戻ってきた。時間は九時。だんだん人が増えている。


「で、どうやって装備するんだ?」

「メニューのスキル画面で装備すればいいわよ」


 なんだ。普通と同じか。さっそく全て装備する。まだ、全部熟練度1だ。ついでに常時装備発動スキルも確認してみる。


 筋力スキル熟練度5

 俊敏スキル熟練度5

 跳躍スキル熟練度3

 受身スキル熟練度6

 体力スキル熟練度5

 魔力スキル熟練度1

 耐久スキル熟練度7


 なんか最後だけ熟練度が高い。ラノックスとの戦闘でかなり熟練度があがったらしい。


「よし、準備完了だな」

「じゃあ、行きましょうか」

「待て!!」


 知らない男の声に呼び止められた。振り返ってみると金属鎧を着た男だった。


「なんか用?」

「ああ、お前に用だ」


 はて、こんな知り合いはいただろうか。記憶にはない。アリアを見るとものすごくうんざりしていた。


「アリア、この人と知り合い?」

「違うわよ。ただの……」

「ただの?」

「ただのストーカー」

「おい、説明になってねえよ」

「私は、ハミラディー。なんだ小僧アリア様になんて口利いてるんだ!!」


 自分が罵倒されたことよりアリアの呼ばれ方が気になった。


「は!?、アリア様!?」

「そうだ。この方は一年でトップクラスの剣士になられた旋風のアリア様だ」

「黙っててごめん。他の人が勝手に言ってることだからさ」

「ま、まあ、いいよ。驚いたけど」


 なるほど。道理で強いわけだ。そういえばなんかの雑誌で見たことがあるような、ないような。


「で、それで。なんか問題ある?」


 面倒なのでさっさと用件を言ってもらいたい。


「おおありだ。小僧」

「あの、悪いんさけど。私、彼としばらくコンビ組むことにしたから帰ってくれませんか」

「なんとだと!!」

「それ本当だぞ」


 ハミラディーの顔が見る見るうち赤くなる。


「小僧!!、私と勝負しろ!!」


 ハミラディーがメニューを操作した。俺のメニューが開き決闘モードになる。


「ちょ!。ちょっと待て」


 いきなりすぎて頭が着いていかない。えっと、つまりこのハミラディーというアリアの追っかけに俺は決闘を申し込まれたと。ふ~ん。


「って!、やべえ!!」

「いいわ、じゃあ。彼が勝ったらあなたはもう私の前に現れないでください」

「いいでしょう。そこの小僧が勝てたらね」


 アリアがこっちによってきた。


「てな、わけだから。がんばって」

「おいー!!、無理に決まってるだろう。俺初心者、あっち経験者。圧倒的に不利だろ!!」

「しかたないじゃん。なっちゃったもんは」

「ったってな~」

「大丈夫。ラノックスに勝ったんだから」

「あれはたまたま」

「いいの。お願い」

「わかったよ」


 女の子のお願いを断ったら駄目だろう。こらそこ、意志が弱いとか言うなよ。フェミニストとか言うな。お前らもアリアの上目遣いを見てみろ断れなくなるから。


「はあ~」

「どうした?、怖気づいたか?」

「まさか」


 決闘を了承する。いつの間にか周りには人だかりが出来ている。その中にはアキラとミリアが。……再会早!!。


 俺はバスタードソードを背中から抜き構える。ハミラディーは1メートルほどの刀身を持つ、鍔は刃に向かって傾斜し、先端には飾りの輪が複数ついているクレイモアを抜いて構えた。


『決闘開始!!』


 決闘は相手が降参するか動けなくなるまで続く。なお、決闘中は死んでもペナルティーは受けない。


 まずは様子見のため相手を観察する。それは相手も同じようだが。


「死ね。小僧!」


 ハミラディーが俺に突っ込んでくる。殺気全開で。


 俺はそれをバスタードソードで受けはじく。その隙に切りつけようとするがバックステップで避けられる。さらに踏み込むがハミラディーが切り払いを放ってくる。


「うわっとと」


 しゃがんでよける。危ない危ない。


「死ねえええ!!」

「死ねるか!!」


 互いの剣が交差する。もっと実力差があると思っていたがどうやらハミラディーが油断しているのと我を忘れているためか攻撃が読みやすい。


「てりゃあああ!!」


 切り払いを放つ。だが。


「なめるなよ小僧!!」


 懐にハミラディーが入ってくる。


「しまった!!」


 ハミラディーが横一文字に斬ろうとしてきた。


「なんてな!」


 体勢を限りなく低くし隠し持っていたナイフをハミラディーの心臓に突き刺した。


「がは!」


『勝者カイト』


 アナウンスが俺の勝利を告げた。


「よし!」

「馬鹿な、こんな小僧に」

「さあ、敗者はさっさとどっかいきなさい」


 アリアが催促する。


「クソ!」


 ハミラディーは去って行った。


「はあ~、疲れた」

「お疲れ様。ね、大丈夫だったでしょ」


 アリアが俺の隣に来ていった。


「いや、かなりギリギリだったぞ。まったく」

「カイト、すごかったな」

「すごかったよ」


 アキラとミリアもやって来た。


「いや、お前らあんな別れ方しといてなんとも思わないのかよ再会が早すぎるだろ」

「気にしたら負けだ」


 アキラが自信満々で言う。いや、駄目だろうそれは。


「なに?、カイト君の友達?」

「ああ、アキラとミリアです。二人ともアリアだ」

「アリアです。よろしく」

「よろしくお願いします!」

「します!」


 二人が嬉々としてアリアと握手している。とアキラが俺によって言った。



「おい、カイトなんでお前旋風のアリアさんとコンビ組んでんだよ!!」

「いや、これにはいろいろ事情があるし。提案してきたのアリアからだし」

「何!!、お前!!」


 アキラから何かが立ち上っている気がする。


「俺もパーティーにいれてくれ」


 潔い頼み方だった。


「私も!」


 ミリアもか。


「どうする?」

「そうだね。いいよ」

「本当ですか!」

「やった!」


 即決定。てか約束はいいのかよ。


「まあまあ、これで遠距離攻撃役も揃ったことだしね」

「まあ、そうですけど」

「それに、あの二人もなんかおもしろそうだし」


 そんなこんなで四人パーティー結成。

カイトスキル 現在


片手剣スキル熟練度3

両手剣スキル熟練度2

短剣スキル熟練度3

武器防御スキル熟練度3

投擲スキル熟練度1

索敵スキル熟練度1

見切りスキル熟練度3

回復補助魔法スキル熟練度1

火魔法スキル熟練度1

体術スキル熟練度2


常時装備発動スキル


筋力スキル熟練度7

俊敏スキル熟練度7

跳躍スキル熟練度4

受身スキル熟練度8

体力スキル熟練度6

魔力スキル熟練度1

耐久スキル熟練度8



カイト君のスキル一覧です。

随時ここで熟練度などの変化を書いていきたいと思います。



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