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グローリアオンライン  作者: テイク
第一章 魔王討伐編
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第二話 大地に立つ

説明ばかりですみません。

 フェードアウトした意識は女性のアナウンスにより覚醒した。周りは黒い空間だ。


『グローリアオンラインをご利用いただきありがとうございます、これよりプレイヤーエディットおよび各チュートリアルを行わせていただきます』

「あ、はい」


意味がないのに思わず俺は返事をしてしまった。


『では、まずあなた様の容姿は一部、髪型、髪の色、瞳の色を除き変更出来ません。どれか変更しますか?』


 このことはわかっていたので変更しない。俺の容姿は普通。黒髪、黒目の今では珍しい生粋の日本人だ。身長は173cmくらい。


『次に種族を選択してください』


 俺の前にウィンドウが表示される。種族は大まかにわけて4種類。人間、エルフ、妖精、亜人だ。


 種族は慎重に決めねばならない。それぞれに得手不得手があるからだ。やりたいことによっても変わってくる。


 人間。人間はバランスがいい。そのためどのようなこともできる。だが、突出した強さもない。


 エルフ。妖精と人間の混血。エルフは中遠距離攻撃に特化している。それに魔法もそれなりに使える。


 妖精。妖精は妖精の中にも種族がある。一貫した特徴は魔法が得意だと言うこと。それと飛べる種族であるということ。


 亜人。亜人とは人間と魔物が混ざり合った種族。格闘による近接戦闘が得意。妖精と同じで、翼を持つ者は飛べる。


 どれにしようかと散々悩んだ末、俺は人間にした。そこ、つまらないとか言うなよ。


『では、初期武器を選んでください。武器の変更はゲーム内でも可能です』


 数ある武器の中から剣を選ぶ。このためだけに義務教育中は剣術の訓練やってたからな。


『はい、これにてプレイヤーエディットを完了します。おつかれさまです。続いてチュートリアルにはいります。はじめにメニュー画面の出し方です。利き手と逆の人差し指と中指を立てて横に振ってください」


 言われたとおりの動作をする。すると、半透明のメニュー画面が出てきた。メニューにはアイテム、ステータス、スキル、フレンド、オプションの項目があった。


『アイテムはあなたが所持しているアイテムを表示します。

 ステータスはあなた様の状態を確認出来ます。

 スキルはあなたが装備しているスキルと全プレイヤー共通常時装備発動スキルを表示します。熟練度もここで確認できます。

 フレンドはフレンド登録しているほかのプレイヤーを表示します。フレンド登録しておけばフレンドの状態、居場所がわかるので便利です。メールもここで送れます。フレンド登録はフレンド登録したい人が近くにいるときにフレンド登録を選択し表示された名前を押すだけで可能となっています』


 アイテムと装備を確認する。やはり初期装備だ。ただの剣に布の服。アイテムも薬草くらいしかない。もうちょっとサービスして欲しいところだ。


『次に魔力バーについてです』

「魔力バー?」

『魔力バーとはあなたの魔力です。ゲームに入ると視界の左上に魔力バーが設置されます。それにより残りの魔力を確認ください』


 まあ、あまり気にしないだろうな。

 その後もチュートリアルを受けた。


『チュートリアルはこれで終了です。これからあなた様はグローリアの世界へ旅立ちます。自分の目的が達せられますように頑張って下さい。では、前にお進み下さい』


 目の前に扉が現れる。俺はゆっくりと扉を通り抜ける。


『それでは剣と魔法の世界グローリアにようこそ』


 後ろで声が聞こえた途端、俺は光に包まれた。光が収まると俺は喧騒に包まれた。


 目を開けるとそこは沢山の人や妖精、エルフや亜人が溢れている巨大な街だった。俺はそこの中心にある塔の前にある転移門(ゲート)から出てきた。始まりの街アルベール。冒険者が最初に立ち寄る街。そして天へと続く塔がある街。


 とりあえず、アキラとミリアを探そうかと見渡すと。


「お~い!」


 すぐ近くにいた。


「よう、なんだ、アキラはエルフか」

「ああ」


 弓を持ち耳がとんがっているアキラがいた。メガネはそのままだがかなり似合っている。


「わたしはウンディーネの魔法使いだよ」


 ミリアは黒いローブ姿だ。木の杖を持っている。


「カイトは人間なんだね」

「ああ、しっかし、ここがゲームの中だなんて信じられないな」

「そうだな、まあ、とりあえず、フレンド登録しよう」


 アキラの提案でフレンド登録することにする。メニューからフレンド登録を選択し二人を選択する。


「よし、出来た」

「こっちも」

「俺もだ」

「さて、じゃあ、ここでお別れだな」

「そうだな」


 そう、ここに来たら俺たちは別々に活動することにしていた。誰が一番になれるかを勝負するためだ。


「じゃあ、また、会うときは強くなったときだな」

「そうだな」


 アキラが去って行った。


「じゃあね、カイト」

「ああ、じゃあな」


 ミリアも行った。


「さて、俺も行くか」


 俺たちはそれぞれの道を進みだした。


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