第十五話 決闘のち歓迎会
まずは相手の様子を見る。
ガイドが装備しているのは槍一本だ。どんな魔法を使うかも不明。とりあえず様子を見てからだな。
「どうした。来ないならこっちから行くぞ!!」
ガイドが槍を突き出す。その先端は正確に俺の心臓の位置を目指していた。
「この！」
俺はその槍を剣で弾く。
「やるな！、だが、これならどうだ!!」
連続で刺突を放つ。早い！。
「クッ！」
横に転がって避ける。そのまま距離をとる。
「おいおい、どうした？、来いよ」
「言われなくてもいってやるよ」
まどろっこしいことは考えるのをやめる。ガイドの槍に集中する。
俺はガイドへと走った。ガイドが刺突を放つ。
「貫かれろ!!」
俺は直撃コースのみを剣で弾いていく。それ以外は無視だ。
徐々に俺とガイドの距離が狭くなっていく。
「コイツ!」
「どうした、言われたとおり来てやってるんだが」
「ぬかせ、新入り」
ガイドが槍でなぎ払ってきた。それを剣で受けて流す。そのままガイドを斬り付けようとしたがバックステップで避けられた。
「逃がすか！」
ガイドがバックステップであけた距離を踏み込んで詰める。そして斬りつける。
ガギィン
俺の剣はガイドが取り出したナイフにより防がれた。
「やるな、てめぇ」
「アンタもな」
「へっ！」
「ふっ！」
ガイドのナイフを弾き飛ばし突きを放とうとするがガイドが槍でなぎ払いを放つ。
俺は即座に突きを止めて槍の間合いの外まで距離をとる。
「楽しそうだな～、よし、俺も混ざろう」
サイガが斧を持って決闘場に入っていく。
「ちょっ！、サイガさん！」
リーナが止めようと声をかけるが。
「こんなのは久しぶりだから止めんな。お～い、俺はガイドにつくぜ！」
サイガは走って行った。
「あ～んもう！、二対一は卑怯ですよ」
リーナも弓を持ち決闘場に入って行く。
「よう、サイガのおっさんもやんのかよ」
「おう、新入りの力、見たいからな」
「足手まといになんなよ」
「ぬかせ」
サイガが斧を振り下ろす。俺はそれをよける。すかさずガイドが突きを放とうとするが飛んできた矢に阻まれた。
「これで二対二です」
弓を構えたリーナが言った。
「リーナ、助かる」
「良いですよ。それより来ますよ」
ガイドとサイガが迫って来ていた。
「行くぜ、リーナ」
「はい！」
リーナがサイガに矢を連続で放つ。サイガは連続で放たれる矢で自由に動けない。
俺はその間にガイドに迫る。
「へっ！」
ガイドは刺突を放つ。槍を弾きさらに蹴り上げた。
ガイドの手から槍は離れ地面に落ちる。俺はガイドの首に剣を突きつけた。
「俺の負けだ」
ガイドが負けを認めた。
それを見ていたサイガが言った。
「ガイドが負けたか」
「どうします？、まだ、やりますか？」
「いや、やめておこう」
サイガも降参した。こうして俺たちの勝ちが決まった。
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「ガハハハハ！、いや～、強いな～、カイト!!」
現在、酔ったサイガに背中をバンバン叩かれている。
あのあと俺の歓迎会をやることになり酒場で盛大にスタートしたのだ。しかもまだギルドメンバー、全員そろっていないのにだ。
「はあ～」
「すみません」
リーナが謝ってくる。
「いや、いいよ。それよりほかのガイドとサイガ、親方以外のメンバーは？」
「今はあと二人ですね。魔法専門のシェードさんと短剣を使いのヤミさんがいます。ほら、噂をすれば」
ちょうど酒場に法衣を着た緑の髪の男とバステト族の紅色の髪の女が入ってきたところだった。
「お～いたいた」
二人が来た。
「君が新人だね～、ガイドの馬鹿とやって勝ったんだって？、やるねえ～、あ、私はヤミね、よろしく～！」
紅色の髪のヤミが言った。尻尾がふりふり動いている。
「誰が馬鹿だって、誰が!!」
ガイドがヤミに噛み付いた。
「本当のことでしょ～！」
「このやろう」
「ふふん」
「あの二人はいつものだから気にしないでください」
リーナがそういったのでそうしよう。
「そうしよう」
「そうですよ。僕はシェードよろしく」
「俺はカイトよろしく」
「うん」
自己紹介もそこそこに席に着く。その際にみんなでフレンド登録をしておいた。
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「え！、カイトって、十二騎士と知り合いなの！」
歓迎会も佳境に入ってきた頃にうっかりヤミにアリアと知り合いだともらしてしまったのだ。
「いや、まあ、そうだな、アリアの他にユランとあとガヴェインが知り合いかな」
正確にはガヴェインとは知り合いか不明だが。
ギルド全員の視線を向けられる。
「三人と!、聞きたい、そのエピソード聞きたい!!」
ヤミがしつこく聞いてきた。
「私も知りたいです」
「俺もだ、聞かせやがれ」
「僕も聞きたいですね」
「おう、話しちまえ小僧」
全員に詰め寄られて仕方なく今までのことを話すことになった。
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「すごいなカイト！」
ヤミに言われた。
「そうですね。運いいですよね。十二騎士に会えたんですし」
「そうだね、僕も会ってみたいな。紹介してくれるかい？」
シェードに頼まれたが。
「それは無理と思うな、なんか王依頼があるって王都に戻ったから」
「そうなんですか、でも、親方、王依頼の話なんてあるんですか？」
リーナが親方に聞いた。
「ああ、来ている」
「「「「「「ええ～!!」」」」」」
親方の言葉に全員が驚いた。
「確かに話が来た。今回は連合の王達も本気らしい。クエストの内容は全てのギルドで塔の最上階を目指せとな。ついに塔を攻略してしまおうという気らしい」
「親方出発はいつなんだ？」
サイガが聞いた。
「一ヶ月後だ」
「一体誰を連れて行くんです？」
「その時に話すさ」
そのあとは王依頼の話で持ちきりだった。
カイトスキル 現在
片手剣スキル熟練度60
両手剣スキル熟練度59
短剣スキル熟練度35
武器防御スキル熟練度56
投擲スキル熟練度30
索敵スキル熟練度50
見切りスキル熟練度59
回復補助魔法スキル熟練度33
火魔法スキル熟練度44
体術スキル熟練度48
常時装備発動スキル
筋力スキル熟練度59
俊敏スキル熟練度58
跳躍スキル熟練度50
受身スキル熟練度56
体力スキル熟練度54
魔力スキル熟練度50
耐久スキル熟練度65
リーナスキル 現在
弓スキル熟練度59
短剣スキル熟練度42
投擲スキル熟練度34
武器防御スキル熟練度29
索敵スキル熟練度50
見切りスキル熟練度54
水魔法スキル熟練度36
風魔法スキル熟練度60
回復補助魔法スキル熟練度42
料理スキル熟練度44
常時装備発動スキル
筋力スキル熟練度55
俊敏スキル熟練度59
跳躍スキル熟練度56
受身スキル熟練度40
体力スキル熟練度50
魔力スキル熟練度56
耐久スキル熟練度44
