第十三話 ゲーテルへ
アリアとアキラと別れてから一日が経った。
「よし、行くか」
「そうだね」
ミリアと一緒にゲーテルまで行くことになってる。
「って言っても俺たちここの地理詳しくないからな」
「どうする?、地図はあるけど」
「詳しく案内できる人がいるといいんだがな。いないよな――ってまて。あいつに頼んでみようかな」
「あいつ?」
「ああ、お前がいないときに知り合った人だよ」
メニューのフレンドからメールを送る。
メール画面
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To リーナ
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Sb お願い
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添付/ラッピング
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>これから仲間と二人でゲーテルまで行こうと思っているんですけど、俺たちこの辺りの地理がよくわからないのでよければ一緒に行いってもらえませんか?
>都合がよければでいいです。
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「これでいいかな」
「メール送ったの?」
「ああ、お、返信が来た。なになに」
メールを開く。
メール画面
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From カイト
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Sb Re お願い
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添付/ラッピング
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>そういうことなら喜んで。
>今は関所の受付の所にいますからそこに来てくださいますか?
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「ってさ、返信していくかな」
返信のメールを送る。
メール画面
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To リーナ
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Sb Re お願い
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添付/ラッピング
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>わかりました。今から行きます。
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「よし、行くか」
受付に向かった。
「こっちです」
受付に行くとリーナが腕を振ってくれたのですぐにわかった。
「おはようございます。カイトさんと」
「ミリアっていいますよろしく」
「よろしくミリアさん。私はリーナです」
二人が握手を交わす。
「じゃあ、行きましょうか」
「ああ」
三人パーティーを組んで俺たちはノブルエル領に入った。
「このノブルエルは年中雪に覆われた国です。そのため人間や妖精、エルフはこの土地を好みません。しかし、私達亜人は頑丈な体によりこの厳しい土地で生きているんです」
リーナの説明を聞きながら納得する。吹雪の中を歩いているわけだが確かに人間や妖精は好まない気候だ。俺も正直に言って寒い。ミリアはもっと寒そうだが。
「なるほどね」
「あと、この国は越えられない山脈に囲まれているんです。あ、でも噂なんですけどゲーテルを通り過ぎて一時間の所にある、越えられないとされる山の中には洞窟があってそこを越えると楽園があるらしいんですよ」
「楽園?」
「はい、詳細は知りませんけど」
楽園か。ゲーテルに着いたら探して見るのも良いかもしれないな。
すると索敵スキルが上がってきたからかモンスターの反応があった。
「!、モンスターだ」
「たぶん、スノーフでしょう。ウサギみたいなモンスターでその毛皮は高く取引されています。好戦的ではないので大丈夫のはずです」
「ウサギか~」
その時辺りに遠吠えが響いた。
「アイリーウルフの群れです!、既に私達に気付いているようです。逃げ切るのは難しいです」
リーナが言った。
「なら、倒すだけだ」
「よし、頑張ろう」
「出来るだけ囲まれないように戦って下さい」
リーナのアドバイス。経験者がいると助かる。
『アオオオオオーン!』
俺達の目の前にアイリーウルフの10頭前後の群れが現れた。中央にいるアイリーウルフは一際大きい。
「行くぜ」
剣を構えアイリーウルフの動きを見る。一際大きいアイリーウルフがボスだろう。
アイリーウルフが一斉に飛びかかって来た。ミリアとリーナが魔法と弓で牽制する。俺は動きが止まった奴から斬っていった。
「ウオオオオ!」
飛びかかって来た一頭を斬り捨てる。そのとき後ろから新たなアイリーウルフが飛びかかってきた。
「火球(fireball)!」
しかしアイリーウルフはミリアの放った火球により吹き飛んで燃え尽きた。
「助かったよありがとうミリア」
「どういたしまして」
そして残ったのはボスだけとなった。リーナがボスに矢を放つが避けられて逃げて行った。
「みんな、無事ですか?」
「ああ」
「大丈夫だよ」
「良かったです、では、行きましょう。夜になる前に次の街に着かないと大変ですから」
「わかった。少し急ごう」
少しペースを上げて俺達は再び歩き出した。
そして何とか日が暮れる頃には次の街ペリエムに着くことが出来た。宿屋に行って部屋を取る。
「明日は早朝に出発です。そうしたらゲーテルには明日の夕方には着くはずです」
「二日でいけるんだな」
「はい、この国は山脈ばかりなので大きな街を作れる場所が少ないんです」
「そうなんだな。じゃあ、明日は早いから俺は寝るよ」
「うんじゃあおやすみカイト」
「おやすみなさいカイトさん」
「ああ、おやすみ」
俺は自分の部屋に行って眠りについた。
早朝、俺たちは早々とペリエムを出発した。昨日の吹雪は嘘のように空は晴れ渡っていた。雪は太陽の光で輝いていた。
「綺麗」
ミリアが言った。
「運がいいです。ノブルエルでは一年に一度あるかないかの晴れです。本当に綺麗ですね」
「ああ、そうだな。とりあえず行くか」
輝く雪の中を俺たちは歩きだした。なぜかモンスターは見かけなかった。それをリーナに聞いたら
「仮にも国の首都周辺ですからねモンスターを狩ってあるんですよ」
「そうなんだ。てっきりこの辺りはこういうものかと思ったよ」
「ちがいますよ。ギルドや軍のおかげです」
それから夕方まで歩き続け俺たちはゲーテルに到着した。
カイトスキル 現在
片手剣スキル熟練度50
両手剣スキル熟練度49
短剣スキル熟練度30
武器防御スキル熟練度48
投擲スキル熟練度33
索敵スキル熟練度45
見切りスキル熟練度46
回復補助魔法スキル熟練度33
火魔法スキル熟練度44
体術スキル熟練度41
常時装備発動スキル
筋力スキル熟練度49
俊敏スキル熟練度47
跳躍スキル熟練度42
受身スキル熟練度47
体力スキル熟練度47
魔力スキル熟練度43
耐久スキル熟練度55
ミリアスキル 現在
火魔法スキル熟練度30
水魔法スキル熟練度18
風魔法スキル熟練度26
雷魔法スキル熟練度27
氷魔法スキル熟練度13
土魔法スキル熟練度11
無魔法スキル熟練度10
幻魔法スキル熟練度9
回復補助魔法スキル熟練度37
召還魔法スキル熟練度8
常時装備発動スキル
筋力スキル熟練度25
俊敏スキル熟練度27
跳躍スキル熟練度20
受身スキル熟練度17
体力スキル熟練度30
魔力スキル熟練度42
耐久スキル熟練度20
リーナスキル 現在
弓スキル熟練度53
短剣スキル熟練度42
投擲スキル熟練度34
武器防御スキル熟練度29
索敵スキル熟練度42
見切りスキル熟練度46
水魔法スキル熟練度36
風魔法スキル熟練度50
回復補助魔法スキル熟練度42
料理スキル熟練度44
常時装備発動スキル
筋力スキル熟練度45
俊敏スキル熟練度49
跳躍スキル熟練度48
受身スキル熟練度33
体力スキル熟練度43
魔力スキル熟練度49
耐久スキル熟練度37