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第二次人霊戦争

 お姉ちゃん達が行った後、先生たちが全力で謝ってきた。別に犠牲が出なかったんだし良いじゃないか。そう思うのだが、他の人たちはそうはいかないらしく、先生達を責め立てていた。


 「下らないわね。先生達だってやる事があったんだし、許してあげなさいよ。」


 アカリがそう言うと、クラスメイト達は少し落ち着きを取り戻した。


 「とりま、今日は解散ってことでいいですよね?皆疲れているでしょうし。明日からの日程は明日教えてください。」


 トワが先生達にそう伝え、私達は寮に帰った。



 「ふー疲れた疲れた。」


 寮に戻った私達は、玄関を超えると一斉に横たわった。


 「大変だったな。とりあえず飯作っといたが、食べるか?」


 似合わないエプロンを着たラセツが、私達を上から覗き込んでくる。


 「そういえばここに連れてきたんだったね。何作ったの?」


 「カレーってやつだ。」


 私は何とか起き上がり、リビングまで向かう。カレーのスパイスの匂いが立ち込める。めっちゃお腹が空いてきた。


 「いただきまーす。」


 でっかい木のスプーンで、カレーを口に運ぶ。


 「うまー!」


 凄く美味しい。めっちゃ辛い。


 「かっっっら!!」


 アカリがアホ毛を物凄い勢いで立たせながら叫ぶ。今にも口から炎が飛び出そうだ


 「美味いけど辛い!喉いてぇ!」


 クロは手で扇ぎながらも楽しそうに食べている。結構辛いのは好きなようだ。


 「・・・」


 トワが泡を吹き出して倒れた。


 「トワがあまりの辛さに倒れた!」


 「え、ちょ、大丈夫!?」


 「そういえば辛いの苦手だったな!ゴメンなぁ気づかなくてぇ!」


 ちょっとした大騒ぎになった。後で知った話だが、トワは甘口カレーで汗だくになるほど辛いのが苦手らしい。

 今の料理係は私だし、気を付けよう。


 「さて、腹も膨れたしこれからの話をしよう。」


 クロがそう言い、私達はシリアスな雰囲気に包まれる。


 「まず、確認なのだけど、今回の戦いの黒幕は九尾って事でいいのね?」


 「あぁ。天狐や空狐は九尾直轄の配下だ。ほぼ確で九尾の差し金だろう。」


 天狐…本気を出したあいつに私達は手も足も出なかった。


 「次は絶対ぶっ殺してやるわ!」


 ・・・アカリ怖。その後もしばらく話し合い、ある程度の方針は決まった。


 「兎に角、今の俺達じゃ九尾どころか配下にも勝てない。まず俺とトワはランク2を目指して特訓。ユキナとアカリは新しい能力を特訓。ラセツは対九尾に向けての作戦を考えつつ、アドバイスをくれ。実力が落ち着き次第ラセツも特訓に参加。ひとまずはこんな感じでいいよな?」


 クロが話し合いの内容を簡単にまとめる。


 「あぁ、今回の襲撃及び戦争は宣戦布告に過ぎない。本格的な戦争までまだ時間があるし、できるかわからない作戦を考えるよりも俺達の力を高めたほうが良い。」


 来る戦争に向けた準備か…


 「こりゃまた大変なことになりそうだね。」 


 「えぇ、第二次人霊戦争の開幕よ。」


 なにそれかっこいい。そんなことを思いながら、ひとまず私は寝ることにした。

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