私、新たな目的が決まる
私は、フウロウとベルンへの復讐を完了した次の瞬間、力がどっと抜けたように座り込んだ。
「お疲れ様二人共」
私は、ベヒーモスと氷牢龍を労うと頭を下げたあとに、咆哮をした。
「それで、一つ聞くけど、あなた達は、これからどうするの?」
私が、計画に巻き込んだ二人の少女に聞くと、二人は顔を見て互いにうなずいて、
「私達は、あなた様に救われた身、このご恩は、一生かけて返したいと考えて私達をあなた様の配下に加えてください!」
「私なんかの下について?」
「はい、お願いします」
私は、少しの間考えてから、
「わかったよ! でも、裏切ったら容赦しないからね」
今日この日、新たに、二人の人間が私の仲間になった。
「そうだ! ベヒーモスと氷牢龍の二人に『名前』をあげるよ」
ベヒーモスと氷牢龍は喜んだ様子で私に体を擦り付けた。
「うーん! そうだな! よし決めた。ベヒーモスが、『ホルカ』で、氷牢龍が『ソフィア』ね」
私が、ベヒーモスと氷牢龍に『名前』をあげると大喜びしていると、私は、その場で意識を失って倒れた。
そして、私が次に目覚めた時に目の前には、私が顔を覗く二人の少女がいた。
「えーと、誰?」
私の何気ない一言に、
「もー、私ですよノエル様! 氷牢龍の『ソフィア』ですよ」
「俺ですよ。ベヒーモスの『ホルカ』ですよ我が主!」
二人は、頬を膨らませて言った。
正直、言われるまで、一切わからなかったというか、別人と思う位変わってるっていうか人型になっているからわかる分けないじゃんと思っているが、絶対二人共怒るからあえて言わないでおこう。
「何か変なこと考えました!?」
ソフィアが顔を近づけてジーっと見つめてくるが、私は、一切見ないように顔をそっぽに向けた。
「おいおい、我が主が可哀想だろうがソフィア! 俺は、あの二人を呼んでくるぞ!」
ホルカがそう言ってこの場から離れて行くけども、正直いてほしいと私は思っている。
それから、数分後……
私の前にあの二人の少女達が現れた。
「お目覚めになられて何よりです。申し遅れました。私は、エリンと申します」
「同じく、お目覚めになられて何よりです。私は、ファルと申します」
二人が、片膝をついて私に頭を下げる。
「二人共楽にして良いから!」
「はい!」
「それで、二人共まだ、森にいたの?」
私がそう聞くと、
「いえ、私達は、ソフィア様の指示の元、例の農民に依頼達成の報告をして、街に戻ってギルドに報告後、お三方の服を頼まれたので、服を購入してから今日戻ってきたところです」
私の中でずっと思っていたなぜ服を着ているのかという疑問が解消されてスッキリした。
すると、二人は浮かない顔をして私を見つめる。
「どうしたの?」
「実は、フウロウには、血の繋がっている兄がいて、ゴロツキのリーダーをやっていて、フウロウを可愛がっていて、ギルドの中に、フウロウの兄の仲間がいて、もしかしたらそこから情報が漏れて、フウロウの敵討ちに来るかもしれないのと、あの兄弟は、ある裏の世界では有名な男の息子だって噂があって、その男の組織の傘下の一つを預かってるというのでもしかしたら、報復に来るかもしれません!」
「そうか、もし来たら、返り討ちにするだだけだよ! それに、ついでに、その傘下の一つを乗っ取って、私達のものにして、私達の拠点にしちゃえばいい!」
私はの中で、次の目標が決まった。
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