おっぱい談義はほどほどに
時は本日に戻る
「マネちゃんがプレッシャー与えるからガチガチに緊張してきちゃったじゃんかー!」
自室の机に頭を埋めながら私は嘆いた。
大体1時間配信するって凄くね?絶対途中で無言なるわ
前世で1時間くらい配信したことはあるけど絵描きながらたまに流れるコメントに適当に返事してただけだからなー
ボツになった台本をくしゃくしゃに丸めて投げる
丸めた紙が散乱している部屋はさながらスランプの小説家の部屋だ
「ど、どうする私ー!?」
切羽詰まった私はスマホを手に取り、少し迷ってからディスコードで通話をかけた。
「あらあら〜どうしたの?」
電話をかけた相手は聖刻シルフィーナ先輩だ
ナニャ先輩よりは優しそうで胸がでかいからかけた
「だぁずげでぇぐだざぁいっ〜」
我ながら情け無い声でシルフィ先輩に泣きつく
「初配信のネタが決まらないんですー」
「ふふふっ」
「なぁに笑ってんですかぁー!?シルフィ先輩って胸がでかいくせにSなんですか?」
「胸は関係ないと思うけど…」
「自分の中では貧乳はSで巨乳はMって定義してるんで!」
「そ、そんなことより配信の内容が決まらないのよね?」
そうだった、今はシルフィ先輩とおっぱい談義をしてる場合じゃなかった。
「そうなんです!もう悩み過ぎて部屋中に紙が散乱してます!!
「へ、部屋中に髪が散乱しているの!?」
(頭掻きむしり過ぎよ…)
「どうすれば良いですかねー?」
「ヨルカさんの特技を使ってアピールしてみては?」
「うーん…一応イラストが得意ですけど…」
得意だけど、あくまで趣味のレベルで金取れる代物ではない。世の中には私より上手い人は吐いて捨てるほどいるし、既にイラストが得意なVtuberは何人かデビューしている。
「そう!それはいいわね!」
「じ、自分の中でですよ!勉強とかスポーツよりかは得意ってレベルです」
シルフィ先輩の反応が思ったより良くて私は慌てて否定した。
「イラストを描けるのは大きな武器になるわ、雑談で話題をイラストで説明すればわかりやすいし、アイドルステージの皆んなを描くのもいいわね」
イラストが描けるのは武器になるか…アイドルステージのVtuberを描けば、他のイラスト系Vtuberとの違いを見せれるかな
やってみるか
「ありがとうございます!シルフィ先輩!」
「いえいえ〜初配信楽しんでね」
「あと髪のケアも大事にするのよ」
「髪?わ、わかりました」
最後なんで髪のアドバイスまで貰ったんだ?
読んで頂いてありがとうございます
とても光栄です
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