面接でばかやろーと叫ぶ
初投稿です
色々至らない点があると思いますがよろしくお願いいたします。
「それでは最終面接を始めます」
最終面接というからには役員のおじさんが出てくるのかなと思ったが、面接官はなんとグループのリーダーの天空希望ちゃんだ
「緊張しなくていいからね」
彼女は朗らかに笑顔を浮かべた
「は、はい……」
今私はアイドルステージというVtuber事務所のオーディションを受けている
元歌い手の最大手の事務所には落ちてしまったが藁にもすがる想いでこの事務所の面接を受けた。
天空希望ちゃんはモニター越しに語りかけてくる
そう彼女の中身と話しているのではなく彼女の偶像と話しているのだ
「こんな形の面接は始めてだよね?」
「そ、そうですね……」
「あ! まだ緊張してるな? ちょっと大きな声を出してみよっか?」
彼女に促され私は息を吸ってから想いをブチまけた
「ばかやろー!!!」
空気が振動し希望ちゃんは大きく眼を見開いた
「びっくりしたぁ!どうしてばかやろーなの?」
少し驚いた様子を見せた希望ちゃんであったが今は先程の朗らかな笑顔に戻っている
「それは……」
「それは?」
「復讐したいからです」
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