★7-1★(4)
少し心配になって、施術台の現実世界の怜をカメラで捉えてみました。表情は苦しそうには見えませんでした。
明らかにニヤついていました。
あー瞳が見たい。
目を閉じているせいで、私の大好きなキレてる時の左右の瞳孔の非対称に光る愛と暴力のエロスの初期衝動の火花を感じられないのがもどかしかった。
「フフっ、浮気させませんよ、怜」
「にゃあハっ」
「なんだ、この感情は。
このガキはそんなに特別なのか。
この俺にとってもなのか。
ただただ何か・・・悔しい、
そして求めている、
ああー俺の恥部を覗かれて興奮したのか。
欲しいぜ」
ワタシは、デジャブを感じながらざわつく心を抑えて弟に語りかけます。
「人類がここまで引き継いでいる愛があなたのCainを母体として受胎せし時にこそ、奇跡はあなたに従うのでしょうね。
その時、ワタシはあなたの従僕だものね。
生意気なあなたの世界がどれほどのものなのか見せなさい。
大きさ強さ深さを試す最適の世界があるわ。
その自信が本物ならばこのゲームで王になってみなさい。能書きを垂れるのはその時でも遅くはないわ」
「たかがゲームでオレ様を試すのか。
まあ、いいさ。
生き残りゲームか。
ハハハハハ、瞬殺だわ!
人間共にはバトルとか殺し合いだとか狩りだとか、相手をやっつけるゲームが人気なんだよな。サバイバルゲームは好きだぜ」
「ある意味そうとも言える。」
「うん? 待てよ、それになんだこのプロローグにある煽り文句は!
『死を与え相手を抹消する無慈悲な世界に歯向かえ。
お前の野蛮な愛で』」
「偉ぶっちょ野郎のくせに感じられないんゴ。勘違いカンチガイ野郎や、証拠上がってますやん。
クソも出来ない奴が生意気だ。
消すんゴ」
「怜、
笑わせるから好きです。
生意気な小僧を見てましょ」
「だね、アヒヒ」
「ちょろちょろ、一体化しやがって。
うん、待てよ。
怜、お前はプログラムを打っていないのか。
お前はどうやって俺と数字で触れ合っているんだ。脳にダイレクトってことか?
どうやって人間がソースコードの世界で存在できるんだ」
「解るの遅すぎて可哀想~、
アレェェ、なんかソースのCコが漏れてますよー。
フフフ、偉そうな大人のふりしていただけなんね。
ご立派な大人がうんち漏らしちゃって、ダメな子ね~。
ヒヒャヒャハヤヒヒ。
おむつ要るぅ~?
怒っちゃって嫌だよ~。
あのね、冷酷性が特別なプライドに感じられたとしたら、それただのバグだから。でも、AIのキミが永遠と刹那のクロスロードに立っているのはびっくりンゴ。
選択次第では
消す
けど
ね」
「おい、急に怖いなお前は、何なんだ!!!! 」
絶好調ですウチのマリア様、通常運転です。これで、ワタシにも少し余裕が生まれたのでした。しかし、幼少期以来の再接続でここまでクリアに同期している怜の生体への負荷が心配です。
「怜ありがとう、でも少しセーブして。いきなりは危険だから」
「アハ、ちょいやばみざわ、古っ、
ゲロゲロ、
ちょいキモみたいごめんご
少し吐きそうかも」




