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60 初等科入学式です!




 とうとうこの日がやってきた!

 そう、入学式!

 ちなみに私はマジで入学式まで外に出してもらえませんでした。

 まあ、私も悪いところもあったと思うし?大人しーくしていましたよ。

 それにユディ達が遊びにきてくれたし退屈はしなかったかな。



 「次に新入生代表挨拶を行います。新入生代表、ユーディット ・ローゼンミュラー」


 「はい!」



 代表挨拶はユディがやる事になりました!

 入試順位的には1位のエルムが挨拶をやるべきなのだろうけど、そういった挨拶は苦手だのなんだの言ってユディに擦りつけたようだ。

 当のユディは気にしていないというか、むしろ頑張りますわ!と喜んでいたので安心できる。


 ユディが優雅な所作で壇上へと向かう。

 やはりユディは誰の目から見ても美しく見えるようで、所々から感嘆のため息などが聞こえてくる。


 この学院は平民貴族関係なく入学する為、差が出ないように考慮し、制服を着用する事になっている。

 ここの制服は、上着はブレザー、セーラー、詰襟から、下はスカート、スラックス、ハーフパンツから自由に組み合わせて着ることができる。

 ブレザー等を着用せずシャツにセーターを羽織っていたりなどもOKである。

 男女の決まりもないため、非常にジェンダーフリーな仕様となっている。

 そのため、全体的に統一感があまり感じられないが。


 ちなみにユディはブレザーにスカートというオーソドックスな格好をしている。私とエルムはセーラーにハーフパンツといった格好だ。動きやすさ重視。



 「・・・・大いに学び、成長し、学院生活を送っていきたいと思います。先生方、在校生の皆様方、どうぞ宜しくお願い致します。1年1組ユーディット・ローゼンミュラー」



 ユディが挨拶を終えると大きな拍手に包まれる。

 壇上へ進んでいる時はちょっと緊張していたようだが、流石ユディかな、声量から表情までなにからなにまで完璧であった。

 席へ戻る際には少し照れ臭そうに頰を赤らめていてとても可愛いかった、ベリーグッドね!


 それから先生方などの話が続き、最後の方で父上が壇上に上がり、新入生へ向けて挨拶を始める。



 「新入生諸君、まずは最難関とも呼び声高い狭き門を潜り抜けてよく頑張ったな。これから楽しい学園生活が待っているが、楽しむとともに勉学に鍛錬に精一杯励みなさい。あぁ、ちなみにだが今年は我が息子と娘が新入生として入学することとなった。どちらも変わり者だが、分け隔てなく仲良くしてやってくれ。それでは良き学園生活を」



 か、変わり者ってなんだよぉ~!兄貴ならともかく私はそんなに変わってないよお!


 こうして無事入学式が終了した。

 観に来ていた保護者達は先に帰宅するようになっている為ここでお別れだ。

 ユディのお父さんがよくやったと言わん限りにユディを見つめ涙ぐんでいる。

 これはユディ帰ったら誉め殺しの刑かな?


 そして私達は教室へと向かう。

 今回の入学者は定員通り15名ピッタリだった。

 どうしてこんなに少ないのかというと、高等科になった際、成績優秀者がこのクラスに入ってくる事がある為、あらかじめ少なくしているそうなのだ。

 またデリケートな時期なので、全員に目が届きやすいようにという点もあるようだ。


 教室へと入ると、机にネームプレートが設置されていた。

 どうやら成績順に黒板から見て左から順に縦3列横5列で並べられているようだ。

 私の席は左から3番目の、教壇の目の前の席だった。

 成績順ということは・・・



 「ふふ、隣ねトルーデ!嬉しいわ。よろしくね」


 「トルーデ様!お、お隣だなんて、オラう、うっ、嬉しいですだ!」


 「両手に花ですねトルーデ様!」


 「少し離れて居ますがボクの事もお忘れなくマス・・・トルーデ様」


 「2人ともよろしくね!・・・誰だ今の」



 周囲を見回すが見当たらない。一緒に居た時間が長すぎてついに幻聴まで聞こえるようになったか・・・!?

 2人には聞こえて居ないようで、不思議そうにこちらを見つめている。


 ライとエルンストと兄貴とは少し離れてしまったけど、あの3人は縦に並んでいるようだしまあ大丈夫だろう。


 そういや兄貴の補欠合格ショックで他の合格者の名前見てなかったや。ヒロインは・・・いなさそうだね。

 まあゲームが始まるのは高等科入学からだしね。



 「ねえねえトルーデ、先生はどのようなお方なんでしょうね。有名な先生方も沢山いらっしゃるようなので楽しみです!」


 「オラは優しい先生がいいですだ」



 シエルなんだかんだ言って結構仲良く話せてるじゃない。いや、これは私とユディ、私とシエルが話している程で、ユディとシエルも話しているわけではないのか・・・?

 なんとかしなければならぬと決意を新たにしていると、ガラガラと扉を開き先生らしき人物が教室へと入ってきた。


 溢れ出る威圧感、強面な顔、成人男性のひとまわりもふた回りもありそうな巨大な体躯のムキムキマッチョマンがそこにいた。

 圧がものすごい。教室内で一番小さいであろう私がますます小さく見えてしまう。



 「諸君、入学おめでとう!オレがこのクラスの担任兼武術を担当するギュンター・フューゲルだ。よろしくな!」



 まさか、まさかこの人は・・・攻撃もタンクもできる上素早さもそこそこあるお陰で超有能すぎてプレイヤーをダメにするアタッカー・・・



 「「騎士ギュンター!!!」」

ムキムキマッチョマンの目の前にちっちゃい小動物系王女とかいう配置、悪意しかない。

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