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33 捜査開始です




 「という訳で、私とカリーン先生のタッグで犯人とユディの居場所を突き止める許可が出ました!」


 「急遽城へもどるようにとの命が下ったと思ったら・・・そんな無茶な事よく国王様がお許しになりましたね」


 「なんでか父上、カリーン先生に絶対の信頼を置いていたんですよね。あっ、そうそう、紅い閃光って呼ばれてるんですねカリーン先生!」



 私がニヤニヤしながら話題を振ると、カリーン先生は腰に手を当て誇らしい表情を浮かべる。



 「紅い閃光!いつから呼ばれるようになったのかは定かではありませんが、なんだかかっこいいですよね!私にぴったりではありませんか!」



 予想を裏切り恥ずかしがる事もなく嬉々として話し始めた。

 くそう、そっちのタイプだったか・・・!


 まあそれは置いておく事にしよう。



 「カリーン先生は今回の概要は把握していますよね?それには私の能力が適任だと私は考えたのです!私の職業、覚えてますよね?」


 「適任・・・職業・・・まさか!」


 「私は警察(・・)ですよ?捜索捜査はお任せください!」



 私は成長途中のあまり無い胸を張り自慢げに答える。

 そう、警察!事件の捜査・解決はお任せってやつだ。



 「そういえば職業内に含まれる特殊スキルが解放されてHPが若干強化されたとかなんとか言っていましたね。鑑定で見ること出来なかったのでそのままにしていましたが、何か他に有用な効果でも?」


 「ふふん、聞いて驚かないでくださいよ。特殊スキル『地域』はHPに若干の上方補正を与える他に、周囲の人々に安心感を与え、信頼を得ることができるという効果があるのです!」


 「他には・・・?」


 「・・・それだけですけど」



 カリーン先生は嬉々とした表情を一瞬で曇らせる。

 完全に落胆している。



 「えぇっ、すごくないですか?警戒心与えずに人に接することができるって事ですよ?聴き込み調査に役立つはずですよ!もー!とりあえず捜査を開始します!」



 その言葉を発し行動に移そうとした時、以前にも聞いたことのある無機質な声が頭に響き渡る。



 【条件達成により警察に含まれる特殊スキル『刑事LV1』が解放されました】



 えっ、急に何!?

 私まだ何もしていない・・・いやしようとはしていたけれど、どうして今解放されたの!?

 地域は拳銃を手にした時だったしイマイチ条件が分からないけど、もしかして警察らしい行動や物を手に入れたりすると解放されるとか?


 ええい、今はそれよりもこの特殊スキルについてだ!


 【特殊スキル『刑事LV1』:犯罪や事件に関わる場合にのみ、刑事としての能力が付与される。警察犬を顕現可能になる。また、魔攻にステータス上方補正がかかる(×1.5)】



 こ、これは・・・



 「全く、良いですかトルーデ様。聴き込みならば既に私達も行ないました。ですが有力な情報は得られなかったのです。怪しげな奴らにも吐かせましたが全然・・・ハッ!な、なんですかそのフワフワモフモフの生き物は!」



 「ふふふ・・・カリーン先生、聞いて驚かないで下さい。私にもよく分かりませんが、事件解決に役立つ新たな能力を手に入れたのです。なんとその名も『刑事』なのです!魔攻に上方補正と犯罪や事件に関わる時のみ刑事能力がつくらしい上、警察犬も顕現出来るらしいのです!そしてそのフワフワモフモフの生き物こそ警察け・・・え?」


 そこにはフワフワモフモフで、クリクリとした丸い2つの瞳をこちらに向け、体と同じくフワフワモフモフの尻尾をはち切れんばかりにブンブンと揺らす小さな(・・・)生き物がいた。


 警察犬と言うからにはさぞ立派なシェパードだとか、ラブラドールだとか、大きくて勇ましくて強そうな子だとそう思っていた。



 「きゃ~~~カワイイーッ!トルーデ様に色も見た目もそっくりじゃないですか!お兄様より似てますよ!かーわーいーいー!だ、抱っこさせて下さいよ!」



 フワフワでモフモフ・・・いやもこもこと言った方が良いだろうか。

 私の足元には、私の髪色を少し薄くしたような毛に私の目の色を暗くしたような瞳という、私の持つ色によく似た、強そうと言う言葉とは程遠い、ひたすらに愛くるしく可愛らしい。


 そう、なんとそこにはトイ・プードルの仔犬がちょこんとおすわりしていたのだった。



 「な、なんで!なんでトイプーなんだよ!もっとこう、あっただろうに!いや超絶可愛いけどさあ!」


 「でもトルーデ様、トイ・プードルの警察犬もいたじゃないですか。テレビで言ってましたよ。人の多い場所なら警戒されにくくて良いとも言ってましたし、それにトルーデ様にとてもお似合いですよ!モフモフして愛くるしそうな所とかもう生き別れの兄弟レベルでそっくり・・・」



 そううっとりとしながら、私に断りもなく勝手に抱き上げるカリーン先生。


 もしや私の刑事のLVが低いから可愛い人畜無害そうなこの子が出てきたのだろうか・・・


 うーん謎である。


 そんなこんなで私とカリーン先生、ついでに顕現した仔犬の2人と1匹での捜査が始まったのだった。

トイプーは賢い可愛い勇敢の三拍子を揃えた至高の生命体だと思う

フワフワでモフモフだし愛くるしいし

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