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01 はじまり




 私ゲルトルーデ!3さい!この国の王女で転生者なの!


 私の住むこの国は四方を海と森と山に囲まれた自然溢れる国と言われるフェーブスという国だ。


 日本のように四季があり、人々は活気に溢れ暮らしやすい国ナンバーワンと呼び声も高い国なのである。



 実はそれには秘密があり、この国の王族の娘には代々繁栄という特別な加護が備わっている。


 詳しいことはよくわかっていないらしいのだが、その加護を持つものが国を治める事で国は繁栄するらしいのだ。



 繁栄の加護を持つ証としては、自然をまとうかのような艶やかな緑系統の髪に太陽を思わせるような赤系統の瞳を持つものであるとされる。


 私とお母様はこの配色であり、この配色の者はこの国には居ない。



 もちろん私にもその加護が備わっていると思う。王女だし。たぶん・・・



 こう見えても私見目はいい感じだと自負している。

芽吹いたばかりのようにやわらかな若葉色のふわふわすぎる髪に、琥珀色の右目に紅炎色の左目のオッドアイで垂れ目だが意思の強さを感じさせる瞳、将来は可愛くなるであろうこと間違いなしの恐ろしいほど整った顔立ちをしている。


 さすが王族か・・・



 ん?なんかこれきいたことあるような…

なんだっけ・・・?



 まあいいや、そう!加護でお気づきだと思うがこの世界、『魔法』というものも存在しているのだ!



 前世では所謂オタクという奴だった私はその事実に思わず浮かれて飛び跳ね回ったため周囲から生温かい目で見られてしまった。


 恥ずかしい・・・



 しかしどうやっても魔法を使うことができない。

これはやはり誰かに魔法の先生を頼まないとできないのかなあ。


 

 うーん、やっぱりなんかきいたことがあるような…




♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢




 はい!ダメでしたー。


 なんでも体の中の魔力が安定し始める5歳になって、魔力の測定をして、そこから各属性に合った勉強をするそうなのだ。


 残念・・・


 「ということで、5さいで安定するってきいたから、それなら5さいになる前にまりょくをふやすことができるんじゃないかと思って体をきたえようと思ったの!」


 「だからといってトルーデ殿下!ドレスで走るなんて・・・もう!髪も何もかもぐしゃぐしゃじゃないですか〜!」


 そう言って私を怒るのは、星空みたいな濃紺の髪に深い海のような綺麗な瞳を持つ我がスイートベリーベリー可愛いお付きの侍女であるヒルデである。


 ちなみにトルーデは私の愛称である。


 「でもわたし、立派な王女さまになりたいんだもん!おねがいヒルデ、協力して!」


そうやって上目遣いでこてんと首を傾げてみる。


 「トルーデ殿下…か、かわ…も、もう!仕方ないですね!でもあまり無理しちゃダメですからね。トルーデ殿下はまだ小さいんですから…それと、運動をするならするでもっと動きやすい服を着ないとダメですからね!」


 ヒルデちょろい。


 「うん!わかった!」


 「わかってないですよね!?何故そのまま行こうとするのですか!着替えてくださいって言いましたよね…トルーデ殿下…!」


 そうして私はヒルデによって高速着せ替えをさせられ、やっとのこさ外に出られたのであった…



とるーでさんさい!

からだをじょうぶにします!(フラグを1つ折る)

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