17 自室でお勉強をします
貰った本やノートを読み黙々と勉強をする。
カチャカチャカチャ
えっとここがこうなって・・・うーん、難しい。
「あれー?負けちゃった。もっと育てないとダメかあ」
「お飲み物をお持ち致しました」
「わあ!ありがとうございます!」
ほうほう、なるほどここはこうやるのか。
ピコピコピコピコ
「あの、帰られたのでは・・・?」
部屋の隅にいつのまにか設置されている椅子に腰掛け、椅子と同様いつのまにか設置された机に置いてある、私の侍女が用意した紅茶とお菓子を貪りながらゲームをプレイする少女がいた。
「王女殿下の教育係兼護衛と申しましたでしょう?つまりはそういうことです」
「どういうことなの!」
護衛というのは、対象者に付き添い気を張り詰めて危険から対象者を守るものであり、こんな油断しまくりのゆる~い雰囲気で紅茶を飲んでお菓子を食べながらゲームをする事ではない。
「いついかなる時でも王女殿下に降りかかる脅威からお守りすべく、勤務時間中は常にお側にいるという事です。流石に一日中ずっとというのはまだちょっと無理なのですが・・・あぁ、私がいないときは私の信のおける者に任せておりますゆえ、安心なさってください。それにこんな姿を見せていてもやることはやりますし、他の人の前ではこんな醜態晒しませんよ~」
醜態であると自覚はあるのか・・・タチが悪いな・・・
いやまあそれほど信頼されてると思えば・・・しかし最初の印象からガラリと変わってしまったなあ。
コレが元の性格なのだろうか。
「というかヒルデ、貴女もなんで普通に接してもてなしちゃってるの!」
「トルーデ殿下・・・この方・・・できます。私が本気を出しても全く歯が立ちませんでした。トルーデ殿下をお守りすると同時に尊敬に値するお方であると実感いたしました」
懐柔されとる。
汚いなさすが忍者きたない。
私は考えるのをやめ勉強に集中するのだった。




