15 創ってみました
私が創造したもの・・・それは・・・
「えっ、それゲームソフト?ですよね?相当昔の・・・ゲームガール、通称GGの!?ど、どうやったんですか!?まさか遊べるんですか!?」
息を荒げずいっと顔を近づけてくるカリーン先生。近い近い。
しかし私は最新のゲームソフトと本体、両方の創造をしてみようとしたはずだ。
それなのにソフトしか現れていない上に私が知りうるゲームでは一番古いものが現れた。
もう一度創造しようとしてみると頭の中に警告音が響く。
【所持者本人の容量が不足しています。(空き容量0)実行不可能です。
※創造物を削除する事により空き容量が回復します。
・SAKURA M360J(70)
・ポシェットモンスター紫(30)
消去しますか?】
容量とかもあるのね・・・
空き容量が0で創造した2つ合わせて100という事は、現在の私の容量は100ということか。
100以内の物ならば記載されていた条件の下に創ることが可能というわけか。
とりあえずサクラを削除しよう。
「ウワッ!き、消えた・・・!?」
「すみません、容量の都合で削除しました」
「容量の都合!?」
ゲームを思い浮かべて古いものが出てきたという事は最新機種はまだ無理なのだろう。
GG本体を創造してみる・・・できた!
容量は・・・50か。結構食うなあ。
創造したGG本体にソフトを入れ、電源を入れる。
すると画面からOPが流れはじめる。スタートボタンを押すとセーブデータが・・・コレ私が最後にやったデータだ・・・
でもすごい!まさか転生してからもゲームが出来るだなんて!
ポカンと棒立ちになってしまったカリーン先生を放置したまま私はゲームをいじり始めた。
しばらく放心状態だったカリーン先生は我に帰ると、嬉しいような困惑したような、それでいて興奮したような面白い顔をして近づいて来ると、私の頰を鷲掴みにし口を開いた
「ご 説 明 を お 願 い し ま す !」




