表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
渡辺さんの鬼退治  作者: yk
7/9

「胃が痛い・・・・」


次の日僕は胃痛で学校に行きたくなかった。

そりゃそうだろう? 昨日同じクラスの女の子が鬼を屑殺している現場に居合わせたのだから。

行きたくない行きたくないと腹をさすりながら制服に着替え、朝を適当にとり玄関に向かう。


休もうか一瞬考えたが『いや、ダメだ!』と自分を奮い立たせる。

僕は一度学校休めば恐らく一生行かなくなる人間だからね

よし!学校に行くぞ!!


意を決してガラガラと引き戸を開けると。


「おはよう」


・・・・昨日"また明日学校で"と言ってキュートに別れた同級生が立っていた。


「なんでやねん」


「あら、ここは確かに関西地方だけど急な関西弁は止めてくれる?世界観が崩れる」


世界観ってやめろよ、こんな誰も読んでない小説でメタ発言。

てかストーカーかよ、怖いわー


僕の怪訝そうな顔を見て考えを察したのだろう彼女は非常に不本意だと言うような顔を作る


「別にストーカーとかそういう類いじゃないわ。ただ、あなた昨日アレの血を少し被ったでしょう?」


「ん? ああ、少しだけどかかってたよ」


確かに昨日家に帰ってから制服を見てみるとカッターシャツが少し血で濡れていた。

鬼の血てあれ洗剤で落ちるのかな?


「アレの血がかかると少し危険なのよ」


「へえ、少し危険とはどの程度なの?」


「その臭いを嗅いだ鬼の仲間達が、敵討ちにこん棒持って不良よろしく凸かましてくる程度」


「穏やかじゃねえなぁ!!!」


全然少しじゃねえ!!

全く!!


「だから大変だったのよ」


渡辺さんはふぁーと大きなアクビをしながら言った。寝不足なのだろうか


「もしかして昨日の夜から守ってくれてたの?」


「いえ?朝の6時にそう言えばミンチになってるかもって思い出したのよ」


嘘でもその通りだと言ってほしかった!!死んでたらどうするつもりだったのか!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ