朝
「胃が痛い・・・・」
次の日僕は胃痛で学校に行きたくなかった。
そりゃそうだろう? 昨日同じクラスの女の子が鬼を屑殺している現場に居合わせたのだから。
行きたくない行きたくないと腹をさすりながら制服に着替え、朝を適当にとり玄関に向かう。
休もうか一瞬考えたが『いや、ダメだ!』と自分を奮い立たせる。
僕は一度学校休めば恐らく一生行かなくなる人間だからね
よし!学校に行くぞ!!
意を決してガラガラと引き戸を開けると。
「おはよう」
・・・・昨日"また明日学校で"と言ってキュートに別れた同級生が立っていた。
「なんでやねん」
「あら、ここは確かに関西地方だけど急な関西弁は止めてくれる?世界観が崩れる」
世界観ってやめろよ、こんな誰も読んでない小説でメタ発言。
てかストーカーかよ、怖いわー
僕の怪訝そうな顔を見て考えを察したのだろう彼女は非常に不本意だと言うような顔を作る
「別にストーカーとかそういう類いじゃないわ。ただ、あなた昨日アレの血を少し被ったでしょう?」
「ん? ああ、少しだけどかかってたよ」
確かに昨日家に帰ってから制服を見てみるとカッターシャツが少し血で濡れていた。
鬼の血てあれ洗剤で落ちるのかな?
「アレの血がかかると少し危険なのよ」
「へえ、少し危険とはどの程度なの?」
「その臭いを嗅いだ鬼の仲間達が、敵討ちにこん棒持って不良よろしく凸かましてくる程度」
「穏やかじゃねえなぁ!!!」
全然少しじゃねえ!!
全く!!
「だから大変だったのよ」
渡辺さんはふぁーと大きなアクビをしながら言った。寝不足なのだろうか
「もしかして昨日の夜から守ってくれてたの?」
「いえ?朝の6時にそう言えばミンチになってるかもって思い出したのよ」
嘘でもその通りだと言ってほしかった!!死んでたらどうするつもりだったのか!!