夜5
コメント欲しいです!
しかし貰えるレベルに達していない事を理解してるから読んで貰えるだけで満足です!!
「昔から見えるんだよ、なんか目の端に入る。」
さすがにこの歳で首をスッパリ逝かれて死ぬのにはまだまだ生に執着があるので仕方がなくゲロる
「やっぱり」
ある程度と言うよりほぼ確信に近く、この回答を予想していたのだろう彼女の返答は思ったよりも落ち着いたものだった
「それに」
「それに?」
彼女が小さく呟いた僕の言葉に素早く反応する
「・・・・いや、なんでもない」
彼女は一瞬その続きを聞くか聞くまいか悩んだけど続きを聞くことは無かった。
なんでだろう!また刀向けられてた秒でゲロってたのに!!
うーん、やっぱりシビアな空気を醸し出しておくのは大切なんだな
「ところで、あなたは何者なの?名前は?」
「え?」
「?」
この人マジか、まあ何となく感づいては居たよ? だって何か知らない人オーラ全開だったし。さっきも、良く知らない人とか言われたしけどさ
「普通さ!!隣の席の人間の顔も名前も覚えてないってありえる!?」
「・・・・・・・・?」
「・・・・?」
「・・!」
「ご、ごめんなさい!!私ほんとうに興味ない人の事は全然覚えてなくて」
僕の悲しみに満ちた顔に合点がいったのだろう、数秒後、言っていることの意味を理解した渡辺さんがそう謝ってきた。ズレてるけど
「なんのフォローにもなってないから!やめて!申し訳なさそうに興味ないとか言われたらもう惨めでしかないから!」
奇しくも彼女に握られていたターンが悲しい事故の後コッチに渡った瞬間だった。
嬉しくねぇ